プーチン大統領 ウラジオストクの国際会議で演説

ロシアのプーチン大統領は12日、極東のウラジオストクで開かれている国際経済会議の全体会合で演説し「欧米側はみずからが築いてきた世界の金融や貿易、経済のシステムを破壊している」と述べ、ウクライナ情勢をめぐってロシアへの制裁を強化するなど対立を深めている欧米諸国を非難しました。

北朝鮮 キム総書記との首脳会談に関心高まる

そして、司会者から極東のアムール州にあるボストーチヌイ宇宙基地について「ボストーチヌイに行かれるという話が出ていますが?」と質問されたのに対し「私はそこでしかるべき予定がある。私が到着すればわかるだろう」と答えました。

プーチン大統領は、ロシアを訪問中の北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記との会談については言及しませんでしたが、このボストーチヌイ宇宙基地で首脳会談が行われるのではないかとの見方もでています。

首脳会談がどこで行われるのか、関心が高まっています。

ウクライナの反転攻勢を撃退 戦果を誇示

ウクライナ軍がことし6月から開始した反転攻勢について「もちろん成果は出ていない。大きな損失がでている。反転攻勢の開始以来、ウクライナ側では7万1500人の人員が失われた」と述べ、ウクライナ軍を撃退しているとして、戦果を誇示しました。

また、プーチン大統領はロシア軍の兵力について「過去6か月から7か月の間に27万人が軍などに入る契約に自発的に署名した」と述べ、ウクライナへの軍事侵攻を進める中で多くの国民が契約軍人としてロシア軍に参加しようとしていると強調しました。