大谷翔平 急きょ先発メンバーから外れる

右脇腹を痛めている大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が11日のマリナーズ戦の先発メンバーから急きょ外れました。
大谷選手は当初、発表された先発メンバーで2番・指名打者に入りましたが、およそ1時間後に変更され、試合開始前に取り消されました。

今月4日、バッティング練習中に右脇腹を痛めた大谷選手は、その後7試合欠場が続いていましたが、11日から行われるマリナーズとの3連戦での復帰を目指し、チームとともに遠征先のシアトルに移動していました。

11日の試合では当初、エンジェルスの2番・指名打者に入り8試合ぶりに先発メンバーに復帰しましたが、そのおよそ1時間後、チームは急きょ先発メンバーを変更し、大谷選手が外れると発表しました。

大谷選手の代わりの指名打者には、左バッターのムスタカス選手が入りました。

エンジェルス ネビン監督「スイングした時にまだ痛みがある」

試合前に取材に応じたエンジェルスのネビン監督は、大谷選手について「彼はきのうはとても状態がよく、きょうも自信を持って球場に入った。ウォーミングアップをしてトレーナーのケアを受け、室内のバッティングケージでスイングしたが100%の状態でないと感じたんだと思う。翔平のほうから私の所に来て『きょうはその日じゃない』と言ってきた」と話し、出場を急きょ取りやめた経緯を説明しました。

そのうえでネビン監督は「これが後退だと思う必要はないが、スイングした時にまだ痛みがある。フルスイングができないなら代打での出場もないと思う」と話し、今後については「同じことを言うが復帰はあすかもしれないし、あさってかもしれない。彼がプレーしたがっているというのが鍵だ」とこれまでの説明を繰り返しました。

大谷選手自身は、今シーズン10勝目を挙げた先月9日のジャイアンツ戦を最後に1か月以上報道陣の取材に応じておらず、損傷した右ひじのじん帯や右脇腹の痛みの状態について選手本人の代わりに監督やゼネラルマネージャー、それに代理人が説明を続ける異例とも言える状況が続いています。