記録的な猛暑となった8月 ニワトリ約1万8000羽が死ぬ 石川

記録的な猛暑となった先月、石川県内の養鶏場では、合わせておよそ1万8000羽のニワトリが死んだことがわかりました。例年、夏は暑さで死ぬニワトリが多くなる傾向にありますが、ことしは去年の1.6倍に増加したということです。

石川県によりますと、年間を通じて130万羽が飼育されている県内の養鶏場で、先月の1か月間に死んだニワトリは合わせておよそ1万8000羽でした。

養鶏所からの報告や、鳥インフルエンザなどの伝染病が確認されていないことなどから、県は、大半は暑さが原因で死んだとしています。

ニワトリは暑さに弱く、例年熱中症で死ぬケースが多くなる傾向にありますが、ことしは▽おととしの同じ月の2.3倍、▽去年の同じ月の1.6倍に増加していて、記録的な猛暑の影響があったとみられるということです。

養鶏場では扇風機を使うなどして熱がこもらないよう対策を取っている一方で、建物の構造上、時間帯によっては日ざしが入ってしまうなど限界があるということです。

石川県は「引き続き鳥インフルエンザへの対策とともに、暑さ対策も徹底するよう注意喚起していきたい」としています。