ラグビー日本代表 トゥールーズで歓迎セレモニーに参加

今月8日に開幕するラグビーワールドカップフランス大会に臨む日本代表は3日、ベースキャンプ地のトゥールーズで歓迎のセレモニーに参加し、地元の人たちと交流しました。

ラグビーのワールドカップフランス大会は、現地時間の今月8日、日本時間の9日未明に開幕します。

フランスの小学生 1年間練習した君が代で日本代表を歓迎

日本代表は2日、合宿を行っていたイタリアから大会期間中のベースキャンプ地となるフランスのトゥールーズに入り、3日には地元の歓迎セレモニーに参加しました。

セレモニーでは、日本代表の選手たちを乗せたバスの到着にあわせて地元のジャン=ピエール・ヴェルナン小学校の子どもたちが君が代を歌って出迎えました。選手たちは整列して聴き入り、子どもたちが歌い終わると大きな拍手を送っていました。

指揮をしたテレーズ・ルデュー先生によりますと、子どもたちは1年前から2週間に1度、1時間程度の練習を重ねてきたということです。本番での出来については「まわりの雰囲気にのまれてすごく緊張していたが、よく頑張った」と話していました。

選手たちはこのあと地元の関係者などおよそ400人が集まったセレモニーに参加し、選手1人1人に大会の記念キャップなどが贈呈されました。そして、キャプテンの姫野和樹選手が選手を代表して壇上であいさつし、練習してきたというフランス語で自己紹介しました。

途中で覚えてきたフランス語を忘れるハプニングがありましたが、スマートフォンのメモを見返して日本代表への応援をお願いすると、会場から大きな拍手が沸き起こっていました。

日本代表は3日からフランスでの練習をスタートさせていて、今月10日の1次リーグ初戦、チリ戦に向けて調整を進めます。NHKはチリ戦の模様を総合テレビやBS4K、ラジオ第1で中継するほか、NHKプラスでも配信します。

リーチ マイケル「すごく歓迎されていると感じた」

4大会連続となるワールドカップに臨むリーチ マイケル選手は、セレモニーを終えて「すごく歓迎されていると感じた。やっとワールドカップが始まったという感じがしている」と話しました。

また、キャプテン姫野和樹選手のフランス語でのあいさつについて「すてきだった。何を言っているかわからなかったが、現地でことばを覚えることは大事だと思う。事前に仕込んでいる雰囲気は出ていた。最初にフランス語であいさつできたのでインパクトを残せたと思う」とその姿勢を褒めていました。

そして、今月10日に行われる1次リーグの初戦、チリ戦に向けては「自分たちがどうやって勝つかという点に焦点を当てていきたい。プレッシャーも理解してきつい場面で勝ちにいけるかがポイントになる。しっかり1週間準備していきたい」と話していました。