中国の日本産水産物輸入停止 緊急支援策をあす閣僚で協議へ

東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出の開始後、中国政府は日本産の水産物の輸入を全面的に停止するなど反発を強めています。

これについて武井外務副大臣は、NHKの日曜討論で、「科学的根拠に基づかない発言や措置は大変遺憾だ。特に影響が大きなホタテなどについては、日本国内で加工して日本から直接輸出するなどダメージコントロールを最大限できるように政府挙げて取り組む」と述べ、水産事業者などへの緊急支援策の取りまとめに向け、4日に関係閣僚が協議することを明らかにしました。

また中国の措置に対する今後の対応について「今後WTO＝世界貿易機関なども含めて、さまざまな場でどういう対応が効果的かを考えていく。WTO内の検疫などの委員会の場で、議論を積み重ねていくことが重要だ」と述べました。

一方、日中関係について「日本と中国の国民どうしがいがみあう関係になるのは、お互いにとってプラスではないので冷静な対応を呼びかけていきたい」と述べました。