東電管内 節電要請きょう終了 節電進み電力需給のひっ迫は回避

政府が東京電力の管内を対象に行っていたこの夏の節電要請が31日で終了します。家庭や企業の節電の取り組みもあって、この2か月間、電力需給がひっ迫する状況にはなりませんでした。

政府は、この夏、東京電力の管内では想定外の暑さになるなどした場合、電力需給が非常に厳しくなるおそれがあるとして、先月と今月の2か月間、去年に引き続き、無理のない範囲での節電を呼びかけていました。

その結果、この夏は猛暑が続きましたが、東京電力管内では、ピーク時で供給の余力を示す「予備率」が最も低かった今月4日でも5.6%と、安定供給に最低限必要な3%を上回り、電力需給がひっ迫する状況にはなりませんでした。

これについて、経済産業省は、家庭や企業での節電の取り組みが進み、休止中の火力発電所を再稼働させた効果もあって、ひっ迫を回避できたとしています。

ただ、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化で、燃料価格の先行きが依然、不透明なことから、経済産業省は、電力需要が高まる冬に向けて、状況を注視していきたいとしています。