ロシア軍 キーウに集中的攻撃 2人死亡 “春以降で最も大規模”

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は30日、首都キーウに対して集中的な攻撃を行い、2人が死亡しました。キーウの当局はことしの春以降で最も大規模な攻撃だったとしています。

ウクライナ軍は、ロシア軍が30日、28発のミサイルと16機の無人機による攻撃を行ったと発表しました。

無人機1機を除いて迎撃したとしていますが、首都キーウでは迎撃した一部が市内の複数の場所に落下し、市当局によりますと、中心部で2人が死亡、3人がけがをしたということです。

その上で、ことしの春以降で最も大規模な攻撃だったという見方を示しました。

キーウ中心部にあるショッピングセンターでは迎撃した一部の破片が屋上に落下し、一時、火災が発生したということで、近くに住む女性は「どこから攻撃が来るのかわからず、とても怖かった。大きな爆発音が聞こえ、死んでしまうかもしれないと思った」と話していました。

こうした中、ロシア国防省は、ショイグ国防相が30日、地方の軍事産業の企業を視察し、幹部に対して24時間態勢で生産するよう強く求めたと発表しました。

一方、ロシアで武装反乱を起こしたプリゴジン氏らを乗せた自家用ジェット機が8月墜落したことをめぐって、ロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、記者団に、「調査は進んでいる。ロシア独自の調査であり、国際的な関与という話にはならない」と述べ、あくまでロシアの当局が原因の究明を進めていると強調しました。

その上で、「当然、さまざまな見方を調べており、中には意図的な行為といった見方もある。調査結果を待とう」と述べ、当局が事件の可能性についても調べているという認識を示しました。