ジャニーズ事務所 近く会見へ 藤島ジュリー社長の進退が焦点

ジャニーズ事務所の前社長が多数の未成年者に対し、長期間にわたって性加害を繰り返していたことを認める調査報告書が発表されたことを受け、事務所側は近く記者会見を開くとしていて藤島ジュリー社長の進退が焦点となっているほか、被害者の救済に向けた具体策をどこまで示すかも注目されます。

4年前に死去した、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性被害の訴えが相次いでいる問題をめぐり、外部の専門家による特別チームは前社長が多数のデビュー前の10代を中心とする少年たち、ジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められたなどとする調査報告書をまとめ、事務所側に提出したことを29日、発表しました。

この中では問題が起きた背景の一つに、経営者による違法行為などが行われた場合には、誰も止めることができないという同族経営の弊害などを指摘し、解体的出直しのため前社長のめいである藤島ジュリー社長は辞任すべきとしています。

これを受け、ジャニーズ事務所は、今後記者会見を開くとしていて、調査報告書に示された再発防止策についての今後の取り組みが説明される見通しです。

一方で、被害を訴える元タレントで作る「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は、「辞任して責任から逃れることは許しがたい」として、藤島社長に、経営者として今回の問題に関する責任を果たすよう求めています。

こうしたことから、事務所の会見では藤島社長の進退が焦点となっているほか、被害者の救済に向けた具体策をどこまで示すかも注目されます。