「今やらなければ」不安あおる美容医療契約の相談増 注意を

脱毛や美容整形などの美容医療サービスについて、「今やらなければ間に合わない」などと不安をあおられて高額な契約をしてしまったといった相談が増えているとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。

国民生活センターによりますと、全国の消費生活センターなどに寄せられた美容整形や医療脱毛、薄毛治療などの「美容医療サービス」に関する相談件数は年々増加していて、昨年度は3700件あまりと、その4年前のおよそ2倍になり、過去10年で最も多くなりました。

相談の内訳は女性がおよそ8割を占め、男女ともに20代が最も多く、契約した金額は平均でおよそ56万円だったということです。

内容は、施術内容を相談する「カウンセリング」の場で不安をあおったり、施術の手軽さばかりを強調されたりして契約するケースが目立っているということです。

具体的には、30代の男性が薄毛治療の「月々1500円~」というネット広告を見てカウンセリングを受けたところ「今やらなければ間に合わない」などと不安をあおられ、月4万円の60回払いローンで契約してしまったとか、20代の女性が医療脱毛の無料体験の施術を受けたあとに、「通常60万円のコースがきょうなら46万円と安く契約できる」と言われて承諾してしまったなどの事例があったということです。

国民生活センターは、
▽不安をあおられたり割引を示されたりしてもその場で契約や施術をしないことや、
▽リスクや副作用を十分確認するよう呼びかけていて、
不安に思った場合、最寄りの消費生活センターか「消費者ホットライン」の「188(いやや)」に相談してほしいとしています。