青木幹雄氏お別れの会 岸田首相らが参列 官房長官などを歴任

官房長官や自民党の参議院議員会長を歴任し、ことし6月に亡くなった青木幹雄氏のお別れの会が東京都内で営まれ、岸田総理大臣らが参列して故人をしのびました。

官房長官や自民党の参議院議員会長を歴任し、野党側にも幅広い人脈があったことから「参議院のドン」とも呼ばれた青木幹雄氏はことし6月、老衰のため89歳で亡くなりました。

29日に都内のホテルでお別れの会が営まれ、岸田総理大臣のほか、小泉元総理大臣や福田元総理大臣などの総理大臣経験者、それに与野党の国会議員らが参列しました。

岸田総理大臣は「青木先生ほどことばに力のある政治家を知らない。要職に就かれても腰が低く、みずからの実績を誇示することなく、手柄は仲間や後輩に譲る先生から発せられることばだからこそ、特別な力があったのだろう。政治家が持つべき心構えを身をもって実践されていたことに、今一度思いを致しながらお見送りしたい」と述べました。

また、学生時代から親交のあった森元総理大臣は「私にとっては父親であり兄貴であり先生でもあった。野党の幹事長だった時代に村山内閣をつくった際、自民党のほとんどは反対だったが、青木さんは『参議院だけでも応援してやる』と言ってくださり、本当に勇気づけられた」と思い出を語りました。

このあと参列者は、玉串をささげ青木氏をしのんでいました。