米 長距離巡航ミサイルなど日本への売却を初めて承認

アメリカ政府は、戦闘機に搭載する長距離巡航ミサイルなど総額1億ドル余り、日本円にしておよそ150億円相当の日本への売却を承認しました。このミサイルが日本へ売却されるのは初めてです。

アメリカ政府は28日、射程が900キロを超えるとされる長距離巡航ミサイル「JASSM-ER(ジャズム・イーアール)」の日本への売却を承認し、議会に通知しました。

相手の脅威が及ぶ範囲の外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」と呼ばれていて、日本への売却が承認されたのは初めてです。

アメリカ政府によりますと、日本側は最大で50発の購入を求めていたということで、売却が承認された武器の総額は関連備品も含め1億400万ドル、日本円にしておよそ150億円に上るとしています。

今回の売却について、アメリカ政府は「主要な同盟国の安全を向上することで、アメリカの外交と安全保障上の目標を支えることになる。またスタンド・オフの能力を提供することによって現在や将来の脅威に対処する日本の力を高めることになる」としています。