日本のF35が豪基地に着陸 初の海外展開 日豪共同訓練に合わせ

日本とオーストラリアの共同訓練に合わせて、航空自衛隊の最新鋭の戦闘機F35がオーストラリア北部の空軍基地に着陸しました。日本のF35が海外に展開するのは初めてです。

航空自衛隊のF35戦闘機2機は、日本で行われている日豪の共同訓練に合わせて26日、オーストラリア北部のティンダル空軍基地に到着しました。

F35はレーダーで捉えにくい最新鋭のステルス戦闘機で、6年前に航空自衛隊に配備されています。

今回の訓練では、グアムとオーストラリアで飛行し日本のF35が海外に展開するのは初めてです。

基地ではオーストラリア軍の兵士ら60人ほどが拍手で自衛隊のパイロットを出迎えました。

日本とオーストラリアの間では安全保障面での協力強化に向けた「円滑化協定」が今月13日に発効していて、そのあと、初となる今回の展開では入国の際のビザの手続きなどが簡略化されたということです。

オーストラリア空軍第75飛行隊のマーチン・パーカー隊長は「今回の訓練はオーストラリア軍にとってとても大きな意味があります。この後の訓練でさらに連携を深めることになる」と話していました。

航空自衛隊第301飛行隊の岡本和人隊長は「日豪が、あらゆるレベルで連携を強化することが、自由で開かれたインド太平洋を実現するためには非常に重要だ」と話していました。

自衛隊のF35戦闘機は、29日オーストラリア軍のF35戦闘機6機とともに日本へ戻り、日本での共同訓練に参加します。