4年ぶり 上皇ご夫妻 初めて出会った思い出の場所に

長野県軽井沢町で静養中の上皇ご夫妻は26日午前、お二人が出会った思い出のテニスコートを4年ぶりに訪ねられました。

静養のため、22日から長野県軽井沢町に滞在している上皇ご夫妻は、午前11時前、旧軽井沢地区にあるテニスコートに到着し、居合わせた観光客らに手を振って応えられました。

このテニスコートは、昭和32年にお二人が初めて出会われた思い出の場所です。

ご夫妻はコートを運営する団体の関係者らとあいさつを交わしたあと、ベンチに座って会員たちのプレーをご覧になりました。

団体によりますと、上皇さまは、かつてこのコートで一緒にテニスをした男性が94歳になった今もプレーしている姿を見て、「すごいですね。お元気ですね」と話され、上皇后さまも「頑張っていらっしゃいますね」と述べられたということです。

また、お二人が出会ったトーナメントが新型コロナウイルスの感染拡大に伴う中止を経てことし4年ぶりに開催されたと聞くと、上皇后さまは上皇さまに「懐かしいですね」などと話されたということです。

案内役を務めた運営団体「軽井沢会」の諸戸清郎理事は「お二人にとって非常に懐かしい場所だと思うので、われわれとしても歓迎し、楽しんでいってほしいという思いです」と話していました。

コートの周りでご夫妻の様子を見ていた栃木県の62歳の男性は「お元気そうでよかったです。涼しく自然豊かな軽井沢で、ゆっくり静養してほしいです」と話していました。

静岡市から来た60代の夫婦は「古い友人や会員との親交を大切にされていて、すばらしいと思います。軽井沢はお二人にとって大切な場所なので、良い時を過ごしてほしいです」と話していました。

また愛知県から来た小学1年生の女の子は「帰り際にお二人がこちらを見てくれて、すごくうれしかったです。すてきでした」と話していました。

上皇ご夫妻は今月29日まで軽井沢で静養される予定です。