ウクライナ侵攻 きょうで1年半 ウクライナ 反転攻勢進める

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して24日で1年半になります。

領土の奪還を目指して反転攻勢を進めるウクライナは、南部のクリミアでロシア軍の地対空ミサイルシステムを破壊したと主張し「ロシアにとって痛手だ」とアピールしました。

ウクライナ侵攻を続けるロシア軍は23日も南部オデーサ州や北東部スムイ州などを攻撃し、このうちスムイ州では無人機の攻撃で学校が被害を受け、ウクライナのクリメンコ内相は学校の関係者4人が死亡したとSNSで発表し、ロシアを強く非難しました。

一方、ウクライナ国防省の情報総局は23日、ロシアが一方的に併合しているウクライナ南部のクリミア半島で、ロシアの最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」が破壊されたことを確認したと発表しました。

情報総局は「敵が保有するミサイルシステムの数が限られていることを考慮すると敵の防空システムにとって痛手であり、クリミアにおける今後の展開に大きな影響を及ぼすだろう」とアピールしています。

クリミアをめぐってイギリス国防省は23日、南部ヘルソン州のロシア側支配地域とクリミアを結ぶ2つの橋について、今月上旬にウクライナ軍が攻撃したあと、ロシア軍は浮き桟橋を使い続けていると分析しました。

そして「浮き桟橋では弾薬や兵器を前線に運ぶ大型車両が十分には走行できないとみられる」と指摘した上で、ロシア軍としてはクリミア半島の北部を経由するう回路に頼らざるを得ず、補給に支障をきたしているという見方を示しました。