陸上世界選手権 三浦龍司が男子3000m障害で6位入賞

ハンガリーで開かれている陸上の世界選手権の男子3000メートル障害決勝で日本記録保持者の三浦龍司選手が8分13秒70のタイムで6位に入りました。

三浦選手はおととしの東京オリンピックでの7位入賞に続き、世界選手権のこの種目で日本選手として初めて入賞を果たしました。

ハンガリーのブダペストで開かれている陸上の世界選手権は22日、男子3000メートル障害の決勝が行われ、日本記録保持者の三浦選手と青木涼真選手の日本勢2人が出場しました。

レースは序盤、スローペースの展開となり、三浦選手は集団の後方で上位をうかがい、1500メートルを通過した時点では9番手につけました。

残り2周を切ったところで海外勢が一気にペースを上げましたが、三浦選手は上位にくらいつきラストスパートで一時、5番手に順位を上げましたが、ゴール直前で1人にかわされ6位でフィニッシュしました。

タイムは8分13秒70で、三浦選手はおととしの東京オリンピックでの7位入賞に続き、世界選手権のこの種目で日本選手として初めて入賞を果たしました。

青木選手は8分24秒77のタイムで14位でした。優勝はモロッコのスフィアヌ・エルバカリ選手で8分3秒53のタイムでした。

三浦選手「パリ五輪を次の最大の目標に」

三浦選手は「東京オリンピックより順位が1つ上がったが、ラストで抜かれてしまい詰めの甘いところが出てしまった」と反省を口にしました。

そして「レースプランとしては最初の1000メートルは接触するのではなくて自分のペースで自分の場所を確保するというところだったので狙いどおりには走れた」とレースを振り返りました。

そのうえで「少しずつステップアップすることで間違いなく自分の目標には到達できると思うのでマイペースでやっていきたい。パリオリンピックを次の最大の目標にして頑張っていきたい」と2024年を見据えていました。

三浦龍司選手の経歴

三浦龍司選手は島根県出身の21歳。

順天堂大学4年生でバネを生かした伸びやかな走りが持ち味です。

陸上の強豪、京都の洛南高校3年生の時に30年ぶりに男子3000メートル障害の高校記録を更新し、大学進学後の2021年には日本記録を18年ぶりに更新する8分17秒46のタイムをマークしました。

東京オリンピックでも自身の持つ日本記録を更新して決勝進出を決めると、この種目で日本選手として初めての7位入賞を果たしました。

今シーズンは6月にパリで行われた世界最高峰の大会「ダイヤモンドリーグ」で日本記録を2年ぶりに更新する8分9秒91のタイムをマークして2位に入り、世界トップレベルで争う実力を示しました。