ウクライナへのF16戦闘機の供与 オランダとデンマークが決定

ウクライナ大統領府は20日、ゼレンスキー大統領が訪問先のオランダでルッテ首相と会談し、オランダがアメリカ製のF16戦闘機の供与を決定したと表明しました。

ウクライナ大統領府は20日、ゼレンスキー大統領がオランダを訪問し、ルッテ首相と会談したと発表しました。

それによりますと、会談で、オランダがウクライナにアメリカ製のF16戦闘機の供与を決定したと表明し、ウクライナ側は「防空には必要不可欠だ」として、オランダの決定に感謝の意を伝えたということです。

会談のあとの記者会見で、ゼレンスキー大統領は「歴史的で、勇気づけられる決定であり、ウクライナの防空体制の強化に向けた新たな一歩となった」と評価しました。また、ゼレンスキー大統領は20日、SNSで供与される戦闘機の数について「42機だ」と投稿しましたが、オランダ側は数について明らかにしていません。

F16戦闘機の供与をめぐっては、17日、アメリカが、ウクライナのパイロットへの訓練を主導するオランダとデンマークに対し、ウクライナへの供与を正式に認めたと明らかにしました。

ゼレンスキー大統領としては、こうした国々を直ちに訪問することで、供与が具体的に進むよう、弾みをつけるねらいがあるものと見られます。

デンマークからも19機のF16供与

ウクライナへのF16の供与についてはデンマーク国防省も声明を発表し、オランダとともに供与を決めたことを明らかにしました。

声明の中でエレマンイエンセン国防相は「デンマークがウクライナの自由を守る戦いのために、F16戦闘機を供与することを誇りに思う。デンマークのウクライナへの支援は揺るぎないものだ」と述べています。

ゼレンスキー大統領はデンマークでフレデリクセン首相と会談したあとSNSに声明を投稿し、デンマークからは19機のF16の供与が決まったことを明らかにしています。