谷防災相 兵庫視察 知事ら要望 “台風7号「激甚災害」指定を”

台風7号の影響で住宅が浸水するなどの被害が出た兵庫県香美町を19日、谷防災担当大臣が視察し、兵庫県の斎藤知事らは速やかに「激甚災害」に指定するよう要望しました。

香美町では、今回の台風7号で、これまでに住宅61棟の床上や床下が水につかる被害などが確認されています。

谷防災担当大臣は、19日午後、香美町香住区を訪れ斎藤知事や浜上町長とともに県の担当者から、近くの矢田川があふれ水が流れ込んだ集落の状況などについて説明を受けました。

そして、山間部の村岡区に移動し土砂災害特別警戒区域で発生した土砂崩れで被害を受けた住宅などを視察しました。

このあと、一行は地区の公民館に移動し、斎藤知事と浜上町長はそれぞれ谷防災担当大臣に、復旧にかかる自治体の費用を国が支援する「激甚災害」に早期に指定することや、水産業に大きな影響を及ぼしている漁港の流木などの漂着物について、迅速な処理と予算の確保などを求める緊急の要望書を提出しました。

視察を終えた谷防災担当大臣は報道陣に対し「災害の復旧だけでなく、経済や観光も早く回復できるよう頑張ってまいりたい。『激甚災害』の指定は、被害額を早く確定させて判断したい」と述べました。