高校野球 夏の甲子園 準々決勝の見どころ

夏の全国高校野球は19日に、準々決勝4試合が行われ、ベスト4が決まります。

第1試合 沖縄尚学(沖縄)× 慶応(神奈川)

沖縄尚学高校と、神奈川の慶応高校が対戦します。

沖縄尚学は、エースの東恩納蒼投手が地方大会から続いてきた無失点の記録が3回戦で途切れ、この夏初めて点を取られましたが1失点で完投し、好調を維持しています。
センバツでは2回優勝していますが、夏の甲子園では初めてのベスト4を目指します。

慶応は3回戦で、ことしのセンバツでベスト4に入った広島の広陵高校に延長10回タイブレークの末に競り勝ちました。
5番の延末藍太選手は2本のタイムリーヒットを打つなど5打点と好調です。
慶応普通部として出場した大正時代の1920年以来、103年ぶりのベスト4をねらいます。

第2試合 土浦日大高(茨城)× 八戸学院光星(青森)

茨城の土浦日大高校と、青森の八戸学院光星高校が対戦します。

土浦日大は、1回戦、開会式直後の試合で、延長10回タイブレークの末に勝って勢いに乗り、春夏通じて初めてベスト8に進みました。
エースの藤本士生投手が、ここまで3試合すべてに登板し、防御率1.06と安定しています。

八戸学院光星は、2年生エースの洗平比呂投手を中心に、2試合で3失点と投手陣が好投を続けています。
準優勝した2012年以来、11年ぶりのベスト4を目指します。

第3試合 神村学園(鹿児島)× おかやま山陽(岡山)

いずれも初めてベスト8に進んだ鹿児島の神村学園と、おかやま山陽高校が対戦します。

神村学園は、7番を打つ松尾龍樹選手がチームトップの6打点を挙げるなど、切れ目のない打線で3試合すべてで、ふた桁得点を挙げました。
投げては、左腕の黒木陽琉投手が13イニングを投げて1失点と投打に安定した力を発揮しています。

おかやま山陽は、初戦での甲子園初勝利から目標としていた3勝を挙げました。
チーム打率が3割5分6厘と打線が好調で、キャプテンの渡邊颯人選手を中心とした、しぶといバッティングで好投手を次々と攻略してきました。

第4試合 仙台育英(宮城)× 花巻東(岩手)

宮城の仙台育英高校と、岩手の花巻東高校が対戦。
東北勢どうしの顔合わせです。

連覇を目指す仙台育英は、エースの高橋煌稀投手や、今大会で150キロをマークした湯田統真投手など、力のある投手陣が初戦に9点を取られましたが、2回戦は2失点、3回戦は3失点と安定感を取り戻しています。

花巻東は今大会注目の強打者、佐々木麟太郎選手が、ここまでホームランはありませんがチームトップにならぶ6本のヒットすべてをセンターからレフト方向に打ち返すなど、チームバッティングに徹し、打線を引っ張っています。

仙台育英の投手陣と花巻東の佐々木選手を中心とした打線の対決に注目です。