新潟 先月下旬以降 雨ほぼ降らず ニシキゴイ養殖池で被害も

新潟県内では、7月下旬以降、雨がほとんど降っておらず、長岡市などでは特産のニシキゴイを育てる養殖池の水位が下がり、コイが死ぬ被害も出ています。

長岡市山古志地区や小千谷市はニシキゴイの養殖が盛んで、この時期は大きく成長させるために屋外にある養殖池に放って世話をしています。

しかし、7月下旬以降、県内では雨がほとんど降らず池の水位が下がっていて、長岡市の養鯉場では、16日には12匹が酸欠で死ぬ被害が出たということです。

養鯉場では、水位を保つためにポンプを使って近くの湧き水を池に引いたり、池とは別の設備で飼育したりするなど、水不足への対応を迫られています。

養鯉場を経営する中野陵さんは「今の時期は本来、餌をたくさん与えてコイを大きく育てる時期だが、水位が下がり酸素が少なくなっていて対処が難しいです。どのように世話をするべきか試行錯誤しています」と話していました。

南魚沼 コシヒカリなどが枯れる被害

米どころとして知られる南魚沼市ではブランド米である魚沼産コシヒカリなどが枯れる被害が出ています。

全国有数の米どころである、南魚沼市や魚沼市では広く水不足となっていて、南魚沼市のコメ農家、関隆さんの田んぼでは全国有数のブランド米、魚沼産コシヒカリの稲が枯れ始めています。

関さんは近くの川からポンプで田んぼに水を引いていますが、水量が減ったため全体に水が行き渡らず、ポンプから離れた場所では土がひび割れて白くなっていました。

また、先週、NHKが関さんの田んぼを取材した際、もち米を育てている田んぼで稲の変色が始まっていましたが、18日は土が完全に乾き、稲は枯れて茶色く変色していました。

関さんは「主力の田んぼでも水が不足しつつある状態で干ばつが本丸に攻め込んできた感じです。人の力ではどうにもならないのでとにかく雨を待っています」と話していました。