カナダ北部で大規模な山火事 約2万人に避難命令

カナダ北部では、この1週間ほどにわたって大規模な山火事が続き、オーロラ観光で知られる町などでおよそ2万人を対象に避難命令が出される事態となっています。

カナダ北部では、この1週間ほどにわたって大規模な山火事が続き、今月13日に撮影された映像には、空が一面、真っ赤に染まっている様子が写っています。

地元当局は16日、火が迫っているとして、オーロラ観光で知られるイエローナイフやその周辺の町に避難命令を出しました。

およそ2万人の住民が避難の対象で、多くの人が車で避難しているほか、移動手段がない住民に対しては当局が航空機による移送も行っています。

避難所となっている高校の前には、大きな荷物を抱えた住民が長い列を作り女性は「煙がとても怖いです」などと話していました。

地元当局によりますと、火は、イエローナイフの北西およそ15キロの地点まで迫っていて、このまま雨が降らなければ19日にも火が町まで到達するおそれがあるとしています。

カナダでは、山火事による被害がことし相次いでいて、カナダの政府機関の統計では17日の時点で全土の1000か所以上で山火事が発生し、焼失した面積はおよそ14万平方キロメートルにおよぶということです。