日大アメフト部 出場停止解除せず “事件の報告が不十分”

日本大学アメリカンフットボール部の男子部員が大麻と覚醒剤を隠し持っていたとして逮捕された事件を受けて、関東学生アメリカンフットボール連盟は17日、部に求めていた事実関係の報告などが不十分だなどとして、リーグ戦の出場資格停止処分を解除しないことを決めました。

これにより、来月予定されている早稲田大学との試合の中止が決まりました。

事件を受けて、関東学生アメリカンフットボール連盟は今月10日、日本大学アメリカンフットボール部に対し、関東学生リーグ1部の上位チームで戦う「TOP8」の出場資格を当面、停止することを決めました。

そして、逮捕された部員以外の部の関係者全員が違法薬物に潔白であると保証することや、再発防止策を示すことなどをリーグ戦のそれぞれの試合の1か月前を期限に報告を求め、明確な説明が得られた場合は勝敗をリーグ戦の結果に反映しない「参考試合」として出場を許可するとしていました。

連盟によりますと、部からの報告を受けて17日に臨時理事会で対応を検討した結果、報告の内容が不十分で事実関係が確認できず、部としての責任の所在が明らかになっていないなどとして、処分を解除しないことを決めました。

これで9月16日に予定されている早稲田大学との試合の中止が決まりました。

10月1日に予定されている中央大学との試合は、部からの報告があった場合、改めて判断するとしています。

一方、日本大学は今月10日、「個人の問題を部全体に連帯責任として負わせることは最善の措置ではない」などとして、逮捕された部員を除いて部の無期限の活動停止処分を解除しています。