ダルビッシュ 大リーグ日本選手最多奪三振 野茂英雄さん超える

大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手が14日、オリオールズ戦で三振6つを奪って大リーグでの奪三振数を通算1919個として、野茂英雄さんの持つ日本選手の最多記録を更新しました。7回まで投げたダルビッシュ投手は4失点で負け投手となり8敗目を喫しました。

ダルビッシュ投手は本拠地、サンディエゴで行われたオリオールズ戦に中4日で先発登板しました。

2回、先頭バッターに甘く入った変化球をライトスタンドに運ばれ、先制されたものの力のあるストレートと多彩な変化球をコーナーに投げ分け、3回までホームランによる1失点で切り抜けました。

さらに4回には、ランナー一塁からライトに抜けそうな当たりの強いゴロを打たれましたが、飛びついたファーストの好守と、一塁のベースカバーに入ったダルビッシュ投手の素早い動きでダブルプレーとしました。

しかし5回、連続ヒットとフォアボールで満塁にされるとツーベースヒットを打たれてこの回、3点を失いました。

続く6回は先頭バッターから高めのストレートで空振り三振を奪い、大リーグでの奪三振の数で野茂英雄さんがマークした日本選手最多の1918個に並びました。

さらに、2アウトとしたあと、高めのストレートで空振り三振を奪い、通算1919個として日本選手の最多記録を塗りかえました。

ダルビッシュ投手は7回まで投げきって4失点で打たれたヒットは8本、三振6個を奪い、フォアボール1つの内容で、防御率は4.24となりました。

パドレスは1対4で敗れ、3連敗となり、ダルビッシュ投手は8敗目を喫しました。

前の日に大リーグ初セーブをあげたオリオールズの藤浪晋太郎投手は登板しませんでした。

野茂さん 球場でダルビッシュ投手の記録更新を見守る

野茂さんは現在、パドレスのアドバイザーを務めていて、この試合も球場でダルビッシュ投手の記録更新を見守る姿が現地の中継でも紹介されました。

試合後、ダルビッシュ投手は野茂さんの記録を抜いたことについて、「僕が野球を始めた頃に大リーグに行かれていて、別世界の考えられない世界のすごい投手という感じだった。メディアにはあまり見せないと思うが、すごく明るくて優しい方で、自分にもいろんなことを教えて下さるので本当に信頼できる方です」と話しました。

パドレスは56勝63敗でナショナルリーグ西部地区の4位に沈み、プレーオフ進出は厳しい状況ですが、ダルビッシュ投手は「自分たちをちゃんと信じて、準備を怠らずに一日一日試合をしていくしかない」と前を見据えて答えていました。