“クリミアとロシアを結ぶ橋にミサイル攻撃も迎撃”ロ国防省

ロシア国防省は12日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアとロシアを結ぶ橋に対しミサイル攻撃が仕掛けられたものの、迎撃したと発表しました。ロシア側はウクライナによる攻撃だと主張し報復措置をとる構えを示すなど警戒を強めています。

ロシア国防省は12日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアとロシアを結ぶ橋を狙った地対空ミサイルでの攻撃があったものの迎撃したと発表しました。

さらに同じ12日の未明にはクリミア半島の施設に対し無人機20機による攻撃が仕掛けられたもののすべて阻止したと発表しました。

いずれも被害はなかったとしていますがロシア国防省は具体的な根拠を示さずウクライナ側によるものだと主張しています。

ロシア外務省のザハロワ報道官は12日「テロ攻撃だ」と批判した上で、ウクライナ側に対し報復措置をとる構えを示しました。

ウクライナ側はこれまでに反応を示していませんが、ロシア側は、相次いでクリミアへの攻撃が仕掛けられたとして警戒を強めています。

一方ウクライナのクリメンコ内相は12日、南部ザポリージャ州のオリヒウが攻撃を受け、警察官1人が死亡し、警察官4人を含む12人がけがをしたと発表しました。

また南部ヘルソン州の知事は12日ロシア軍による砲撃で11日に1人が死亡、10人がけがをしたと発表したほか、東部ドネツク州の知事はロシア側による攻撃で2人が死亡したと明かし、犠牲者が相次いでいます。