台風6号で中止 那覇での「中小企業診断士」試験 再試験実施へ

台風6号の影響で中止された国家資格「中小企業診断士」の那覇市の会場での試験について、経済産業省は、受験を予定していたおよそ240人を対象に、再試験を実施する方針を決めたと発表しました。

中小企業の経営に助言などを行う「中小企業診断士」の1次試験は、8月5日と6日の2日間、全国一斉に行われましたが、那覇市の会場では、台風6号の影響を理由に急きょ中止されました。

試験を運営する中小企業診断協会は、やむをえない事情での中止で、再試験は行わないとしていましたが、受験生などから救済措置を求める声が相次いでいました。

このため、協会を所管する経済産業省は12日、那覇市の会場での受験を予定していたおよそ240人を対象に再試験を実施する方針を決めたと発表しました。

ことし10月29日の2次試験の筆記試験を受験できるようにしたうえで、その後、1次試験の再試験を年内をめどに実施します。

両方の試験を合格すれば、ほかの受験生と同じように来年1月21日に行われる2次試験の口述試験を受験できるということで、1月31日に合格発表が行われる予定です。

経済産業省は「台風など、受験生が避けることができない事情で受験の機会が失われないよう、今回の措置をとることにした。再試験の実施に向けて、中小企業診断協会と調整を進めたい」とコメントしています。