大谷翔平 先制タイムリーで勝利に貢献 チームは連敗7で止める

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が、8日のジャイアンツ戦で先制のタイムリーヒットを打って勝利に貢献し、チームは、連敗を「7」で止めました。

9年ぶりのプレーオフ進出を目指すエンジェルスは、8月に入ってここまで勝利がなく今シーズン最長の7連敗と苦しい展開が続いていました。

8日は、本拠地のアナハイムでジャイアンツ戦が行われ大谷選手は2番・指名打者で先発出場しました。

大谷選手はノーアウト二塁のチャンスでむかえた1回の第1打席で、インコースのボールにつまりながらもセンター前に運ぶ先制のタイムリーヒットを打ちました。

さらに後続のバッターにもタイムリーヒットが出るなどエンジェルスはこの回、4点を奪いました。

2回の第2打席も1アウト二塁と得点のチャンスでしたがセンターフライに倒れ、5回の第3打席は変化球をとらえて打球速度175.5キロの痛烈な当たりを打ったもののライトライナーとなりました。

7回の第4打席はショートゴロ、2点リードで迎えた8回の第5打席は2アウト三塁の場面で申告敬遠のフォアボールとなり、二塁へ今シーズン16個目の盗塁を決めました。

大谷選手は、4打数1安打1打点フォアボールが1つで3試合連続ヒットをマークし打率は3割7厘となりました。

エンジェルスはジャイアンツに7対5で勝って8月初めての勝利をあげ連敗を「7」で止めました。

シーズンの規定打席に到達

大谷選手はセンター前への先制のタイムリーヒットを打ったこの試合の第1打席で今シーズン502打席とし、シーズンの規定打席に到達しました。

規定打席に達するのは3年連続で、チームの115試合目での到達は自己最速です。

大谷選手はプロ野球・日本ハム時代には規定打席に達したことはなく、エンジェルスでホームラン46本を打ったおととしのシーズンに初めて到達しました。

昨シーズンは大リーグでは1901年以降初めて同じシーズンに規定打席と規定投球回に到達していましたが、投打の二刀流で活躍を続けることしもまずはバッターとして節目の数字を超えました。

大谷選手が規定打席に到達したのは、おととしが8月26日のオリオールズ戦でチームの129試合目、去年が8月22日のレイズ戦でチームの122試合目で、ここまでチームの115試合中113試合に出場していることしが自己最速となりました。

規定打席に達した大谷選手の打率はここまで3割7厘で、アメリカンリーグの首位打者争いでは
▽レイズのヤンディ・ディアス選手の3割2分2厘
▽ブルージェイズのビシェット選手の3割2分1厘についで、3位につけています。

また、ホームラン王争いではここまで40本で2位に9本差をつけてトップを独走し、打点も83打点でトップに6打点差の2位と、三冠王も狙える活躍を続けています。

サッカー 吉田麻也が始球式

試合前には、去年のサッカーワールドカップカタール大会で日本代表のキャプテンを務めた吉田麻也選手がエンジェルスのユニフォーム姿で始球式を行いました。

吉田選手は今月、アメリカのプロリーグ、メジャーリーグサッカーのロサンゼルスギャラクシーに入団し、この日はみずからの背番号「4」をつけたエンジェルスのユニフォーム姿でグラウンドに登場しました。

吉田選手は、キャッチャー役を務めたエンジェルスのサンドバル投手に対しストライクゾーンからは大きく外れたもののノーバウンドの力強いボールを投げ、観客からの拍手に手を振って応えていました。

そして「サッカーよりめちゃくちゃ緊張した。ストレートでバンといきたかった」と笑顔で話し、グラウンドを後にしていました。