7月の世界の平均気温 観測史上最高に EUの気象情報機関

EU=ヨーロッパ連合の気象情報機関は先月・7月の世界の平均気温が観測史上、最も高くなったと発表しました。

EUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は8日、先月・7月の世界の平均気温や海面水温について発表しました。

このうち、先月の世界の平均気温は16.95度で、これまでで最も高かった2019年7月の16.63度を上回り、記録のある1940年以降、最も暑い月だったとしています。

最も気温が高かったのは7月6日で17.08度でした。

また、海面の水温については、ことし5月半ば以降、異例の高温が続いていて、先月31日には、世界の一日の平均海面水温が20.96度と、これまでで最高だった2016年3月の20.95度を上回ったということです。

海面の水温が高い状況が続いていることが気温の高さに影響しているとしています。

先月はアジアやヨーロッパ、アメリカなど世界各地が熱波の影響を受け、カナダやギリシャでは大規模な山火事も発生しています。

コペルニクス気候変動サービスは「人の活動に起因する温室効果ガスの排出が、気温上昇の主な要因だ。記録的な高温は7月だけにとどまらないだろう。私たちの予測では今後も気温は平均を優に上回る可能性がある」としています。