ウクライナ東部にミサイル攻撃 集合住宅などが被害 8人死亡

ウクライナ政府は、ロシアによるミサイル攻撃で東部ドネツク州の集合住宅などが被害を受け、これまでに8人が死亡したとして非難を強めています。
こうした中、アメリカはウクライナへの主力戦車の輸送の準備が整ったと明らかにし、秋までに供与できると強調しました。

ウクライナの東部ドネツク州のキリレンコ知事は7日、SNSにポクロウシクで集合住宅などがロシアのミサイル攻撃を受けて、これまでに8人が死亡したと明らかにしました。

多くのけが人も出ているとみられます。

ゼレンスキー大統領が、SNSに投稿した現場の映像では攻撃を受けた集合住宅の上層階が激しく壊れて辺りにはがれきが散乱し、救助活動が行われている様子が映っています。

ゼレンスキー大統領は、「われわれはロシアのテロを止めなければならない」と述べ、ロシアへの非難を強めています。

こうした中、アメリカ陸軍の高官は7日、記者団に対し、ウクライナへの軍事支援として、供与が決まっている主力戦車「エイブラムス」について、「輸送の準備が整った」と明らかにしました。

その上で、砲弾や予備の部品などとあわせて、ことし秋までに、ウクライナに供与できる見通しだと強調しました。

アメリカのバイデン政権はことし1月、ウクライナに対し、31両の「エイブラムス」を供与すると発表していました。

ウクライナの反転攻勢が当初の想定よりも遅れているという指摘もある中、各国の軍事支援が、いつウクライナに届くかに関心が集まっています。