マイナカード 保険証に他人情報 新たに1000件前後確認 厚労省

マイナンバーカードをめぐるトラブルを受けた政府の総点検で、カードと一体化した保険証に他人の情報が登録されたとみられるケースが、新たに1000件前後あることが分かりました。政府は8日に中間報告を公表する方針で、厚生労働省ではさらに精査を進めています。

マイナンバーカードをめぐるトラブルを受けて、政府はカードの取得者向け専用サイト「マイナポータル」で閲覧できる医療や年金など29項目のデータの総点検を行っていて、8日、「マイナンバー情報総点検本部」を開き中間報告を公表する方針です。

このうち、カードと一体化した保険証に誤って他人の情報が登録されていたケースは、これまでに7372件が明らかになっていて、厚生労働省で確認作業を進めたところ、同様のケースが新たに1000件前後あることが分かり、さらに精査を進めています。

また、名前や生年月日のほか、医療費や処方された薬などの診療情報が他人に閲覧されたケースはこれまでに10件あることが分かっていますが、さらに増えるということです。

政府は、データの総点検を秋までをめどに終える方針で、自治体などと連携しながら作業を進めることにしています。