奈良 東大寺 お盆を前に大仏のほこり落とす「お身拭い」

お盆を前に、奈良市の東大寺では、この1年で大仏にたまったほこりを落とす「お身拭い」が行われました。

東大寺の「お身拭い」は、大仏にきれいな姿でお盆を迎えてもらおうと、毎年8月7日に行われています。

午前7時に白装束姿の僧侶や関係者など100人余りが大仏殿に集まり、はじめにお経を唱えて、大仏の魂を抜くための法要を営みました。

続いて、僧侶たちは高さおよそ15メートルの大仏にのぼり、はたきやほうきを使って、手のひらやひざにたまったほこりやすすを払い落としていきました。

顔や胸など足場のない場所は、天井からつるしたかごに乗り込んで作業を行い、訪れた人たちはその様子を写真に収めるなどして見守っていました。

兵庫県から訪れた小学生の男の子は「高いところの掃除は見ていて怖いですが、きれいになってよかった」と話していました。

東大寺の橋村公英別当は「大仏さまがきれいになるのをご覧いただいて、心も同じようにすがすがしくなってもらえたらと思う」と話していました。