韓国ソウル近郊 歩道に車が突っ込んだ後切りつけ 13人けが

韓国のソウル近郊で、歩道にいた人が突っ込んできた車にはねられ、その後、近くの商業施設にいた人が次々と切りつけられました。これまでに13人がけがをし、警察は事件に関わったとして20代の男を拘束して、詳しく調べています。

韓国・ソウルに隣接するキョンギ(京畿)道ソンナム(城南)で、3日午後5時55分ごろ「人が刺されている」と警察や消防に通報がありました。

現地の警察によりますと、現場は鉄道の駅の近くにある商業施設で複数の人が次々と刃物で切りつけられて9人がけがをしたということです。

またこの直前に、近くの歩道にいた人が突っ込んできた車にはねられ、これまでに4人がけがをしたということです。

警察は事件に関わったとして20代の男を拘束したと明らかにしていて、男が車で歩道に突っ込んだあと、商業施設で人を切りつけた疑いがあるとみて詳しく調べています。

NHKが現地で撮影した映像では、事件からおよそ2時間たったあとも現場の歩道に車が残されているのがわかります。

また韓国の公共放送KBSなど複数の現地メディアは、事件当時の商業施設内を撮影したものだとする映像を伝えました。

このなかでは黒い服装の男が近くの人に走って近づき、刃物を振り回す様子が撮影されています。

ソウルの日本大使館は、これまでのところ日本人が事件に巻き込まれたという情報はないとしています。

韓国では先月にも、ソウルで男が刃物で次々と通行人を襲って1人が死亡、3人がけがをする事件が起きたばかりです。