なでしこジャパン ノルウェー戦に向け全体練習再開

サッカー女子のワールドカップで1次リーグを3連勝で終えた日本代表の「なでしこジャパン」は2日、決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦に向けて全体練習を再開し、選手たちが軽快な動きを見せました。

世界ランキング11位の日本は31日、1次リーグの第3戦で世界6位の強豪、スペインに4対0で完勝し、3連勝としてグループCを1位で通過しました。

次は今月5日、準々決勝進出をかけて決勝トーナメント1回戦で世界12位のノルウェーと対戦します。

「なでしこジャパン」の選手たちは、1日はオフで散歩をするなど思い思いに過ごし、2日は拠点を置くニュージーランドのクライストチャーチで全体練習を再開しました。

現地は気温が8度ほどで風が強く、肌寒いコンディションでしたが、選手たちはリラックスした表情でランニングやストレッチをして体をほぐしたあと、ノルウェー戦を想定して攻撃の連係を確認し、軽快な動きを見せていました。

そのあとのミニゲームでは、池田太監督から選手たちにポジショニングやタイミングの取り方について具体的な指示が飛んでいました。

決勝トーナメント1回戦の日本とノルウェーの試合は、今月5日、日本時間の午後5時からニュージーランドの首都ウェリントンで行われ、NHKでは総合テレビで中継するほか、NHKプラスでも配信します。

池田太監督「アグレッシブに仕掛けるサッカー繰り広げたい」

池田太監督は、ここまでの戦いについて「いろいろな選手がプレーして得点に絡んでいる。チームとしてしっかりプレーできているのはうれしい。守備意識の高さと実行する能力というのは集中してできている」と評価しました。

また、決勝トーナメント1回戦で対戦するノルウェーについて「攻撃も高さがあり、個人のスキルも高いので気をつけないといけないポイントはいくつかある。それに対して受け身になるのではなく、自分たちがアグレッシブに仕掛けるサッカーを繰り広げたい」と話しました。

宮澤ひなた「いい準備をして試合に臨みたい」

1次リーグで4得点をあげ今大会の得点ランキングでトップに立つ宮澤ひなた選手は「初めてのワールドカップで、どんな試合ができるかなとわくわくしていた。初戦も点が取れて、3戦目も点が取れたというのは素直にうれしいし、チームのみんなに感謝したい」と話していました。

そのうえで、決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦について「中4日と短い時間での試合になるが、いい準備をして試合に臨みたい。試合を通じて成長できているので、チーム一丸となって目の前の勝負、勝ちにこだわってやっていきたい」と意気込みを話しました。

長谷川唯「浮かれずに次の試合だけに集中したい」

司令塔の長谷川唯選手は、1次リーグの3試合について「たくさん点も取れて何より失点が0で完璧と言っていいんじゃないかと思う」と振り返りました。

そのうえで、決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦について「ここからは負けたら終わりの中で緊張感もプレッシャーも違う。今までとは本当に違う戦いになるとチームのみんなが分かっている。浮かれずに次の試合だけに集中したい」と話しました。

植木理子「チームワークはいまの日本の強み」

フォワードの植木理子選手は1次リーグを戦い抜いたチームの状況について「こういう大会で大事なのはチームワーク。優勝するチームは必ずチームとして強い。チームワークはいまの日本の強みで、優勝するチームが持っていることだと思うので、この強みを生かしていきたい」と話しました。

そのうえで、決勝トーナメントを見据えて「いよいよここからワールドカップの怖さが始まるが、いまは楽しみだ。負けられない戦いが始まって、さらにタフな試合が続く。日本で応援してくれる皆さんが喜んでくれるように頑張っていきたい」と話しました。

清水梨紗「笑顔も絶えないすごくいい雰囲気」

ディフェンダーの清水梨紗選手は1日のオフはチームメートと外食をしたということでいまのチームの雰囲気について「結果もついてきて、明るい雰囲気でできているので、笑顔も絶えないすごくいい雰囲気だと思う」と話していました。

そして、決勝トーナメント1回戦に向けて「負けたら終わりで予選とは違う気持ちになると思うが、自信を持って次の試合に臨みたい。個人的にはスペイン戦は途中交代で疲れを感じていないので、いい準備をしたい」と話しました。