トヨタ ランドクルーザー新型車 EVだけに絞り込まない戦略鮮明

トヨタ自動車は、四輪駆動車「ランドクルーザー」の中核モデルの新型車を発表しました。シリーズで初めてとなるハイブリッド車を投入し、EV=電気自動車だけに絞り込まない戦略を鮮明にしています。

トヨタが2日発表したのは、四輪駆動車「ランドクルーザー」の中核モデルで、シリーズで初めてとなるハイブリッド車を投入したのが大きな特徴です。

中国と北米市場向けに販売し、いわゆるEVシフトが加速する地域でも、トヨタとしては、脱炭素に取り組むにあたってEVだけに絞り込まない戦略を鮮明にした形です。

一方、日本を含むそのほかの地域でのハイブリッド車の販売については今後、市場の動向を見極めるとしていて、このうち日本ではディーゼル車とガソリン車を来年前半に発売します。

この車のシリーズは、悪路での走行性能や耐久性などが評価され1951年の発売開始以来、これまでに世界およそ170の国と地域で1130万台が販売されていますが、ハイブリッド車の初めての投入で本格的な四輪駆動車でも環境対応が進むことになります。

発表会でサイモン・ハンフリーズデザイン領域統括部長は「地球上のあらゆる場所で使われる車だからこそ多様な選択肢が必要だ。ハイブリッド車を登場させることで、誰もがカーボンニュートラルへの道に参加できるようにしたかった」と述べました。