大谷翔平 ブルージェイズ戦 4試合連続ヒット チームは競り勝つ

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手は30日、ブルージェイズ戦でヒット1本を打って4試合連続ヒットをマークしました。チームは延長10回に勝ち越して3対2で競り勝ち連敗を「2」で止めました。

大谷選手は30日、相手の本拠地トロントで行われたブルージェイズとの3連戦の最終戦に2番・指名打者で先発出場しました。

1回の第1打席はレフトフライに倒れましたが、3回、先頭バッターで迎えた第2打席でアウトコースの変化球にうまく合わせてレフト前へ運び4試合連続のヒットをマークしました。

このあと1アウト満塁にチャンスが広がり、6番・レンフロー選手の犠牲フライで大谷選手が三塁からホームにかえって先制点をあげました。

第3打席は4回、2アウト二塁の場面でしたが申告敬遠のフォアボール、7回の第4打席は変化球をひっかけてセカンドゴロとなりました。

そして、1対1で迎えた9回は1アウト一塁で第5打席に立ち、相手ピッチャーの2球目がワイルドピッチとなって一塁ランナーが二塁に進みチャンスが広がりましたが、一塁が空いたため大谷選手はここも申告敬遠のフォアボールとなりました。

後続のバッターが打ち取られて勝ち越し点は奪えず、大谷選手は29日の試合に続き2試合続けて2つの申告敬遠と、得点のチャンスで勝負を避けられました。

大谷選手はこの試合3打数1安打、フォアボールが2つで打率は3割2厘となっています。

試合は1対1のままタイブレークの延長10回にエンジェルスがレンフロー選手のツーランホームランで勝ち越すと、そのウラの反撃をしのいで3対2で競り勝ちました。

エンジェルスはワイルドカードでのプレーオフ進出を争うブルージェイズにこの3連戦で2連敗していましたが、最終戦で一矢を報いました。

大谷 今シーズンの敬遠「12」で大リーグ最多に

大谷選手はこの試合の2つの敬遠で今シーズンの敬遠が「12」となり、ガーディアンズのホセ・ラミレス選手に並んで大リーグで最多となりました。

フォアボールの数は「66」でアメリカンリーグのトップとなっています。

シーズン終盤までホームラン王を争ったおととしのシーズンは、オールスターゲーム前のシーズン前半84試合で「38」だったフォアボールの数が、シーズン後半は71試合で「58」に急増し、このうち敬遠の数も「5」から「15」に増えました。

この年は大谷選手の後ろを打っていたトラウト選手が5月に離脱し、相手チームからことごとく勝負を避けられたことが、シーズン後半にホームラン数が失速する大きな要因になりました。

ことしもエンジェルスはトラウト選手やレンドーン選手など、大谷選手に続くバッターにけが人が相次いでいて、ホームラン王争いを独走する大谷選手に対する対戦チームの警戒感はより一層高まっています。

それだけに、新たにロッキーズから獲得した強打者2人が期待どおりの活躍を見せれば、相手チームが大谷選手と「勝負せざるをえない」状況が増えることも期待されます。