林外相 モルディブ外相と会談 「FOIP」の実現へ協力を確認

モルディブを訪れている林外務大臣は、シャーヒド外相と会談し、この地域で影響力を強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力していくことを確認しました。

大小1200の島からなるインド洋の島国モルディブは、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」のもとインフラ開発が進められている一方、中国に対する債務が膨らみ、今の政権は過度な中国依存からの脱却を目指しています。

そのモルディブを訪れている林外務大臣は日本時間の30日午後、首都マレでシャーヒド外相と会談しました。

この中では、この地域で影響力を強める中国を念頭に、日本が提唱する「FOIP=自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力していくことで一致しました。

また、
▽公用パスポートのビザを相互に免除するほか
▽モルディブの若手行政官が日本で研修を受ける際の費用をODAの無償資金協力で拠出することを確認しました。

日本政府としては、今の政権が中国依存からの脱却を目指している機会をとらえ、関係を強化したい考えです。

林大臣は共同記者発表で「モルディブはインド洋の戦略的要衝に位置し、基本的価値を共有している。自由で開かれた国際秩序を守るため協力していきたい」と述べました。