ハンガリー外相 “スウェーデンのNATO加盟 妨げず”

NATO=北大西洋条約機構へのスウェーデンの加盟について、トルコとともに承認していないハンガリーの外相は「妨げになることはない」と述べ、今月加盟を承認する立場を表明したトルコよりも早く、国内の議会で承認の手続きが行われる見通しを示しました。

スウェーデンのNATO加盟をめぐっては、すべてのNATO加盟国の承認が必要ですが、トルコとハンガリーが承認していません。

このうちトルコは、今月承認の手続きを進めることでスウェーデンと合意し、エルドアン大統領は議会での承認が閉会中の議会が再開することし10月以降になるという見通しを示しています。

これについて、日本を訪れているハンガリーのシーヤールトー外相は26日、都内でNHKのインタビューに応じ「われわれは加盟に反対したことはない。政府は支持している」と強調しました。

そのうえで「決定はすでに議会にゆだねられている。9月中旬の議会の開会前には議員が集まるはずだ。ハンガリーが妨げになることはない」と述べ、スウェーデンのNATO加盟についてトルコよりも早く、議会で承認の手続きが行われるという見通しを示しました。

また、ハンガリーがウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアからエネルギーの輸入に頼っていることについては、「現実的な関係を維持したいと思っている。ロシアとの対話のチャンネルが開かれていれば、和平に向けた交渉が行われる希望がある」と述べ、ロシアとの関係を維持しながらロシアとウクライナの和平交渉の実現に向けて働きかけていく考えを示しました。