アメリカがユネスコ復帰で記念式典 バイデン大統領夫人が演説

アメリカがユネスコ=国連教育科学文化機関に復帰したことを記念する式典がフランスのパリで開かれ、出席したアメリカのジル・バイデン大統領夫人は、各国と連携して教育の普及などに貢献する考えを強調しました。

アメリカはトランプ前政権時代の5年前にユネスコを脱退しましたが、その後、バイデン政権が復帰する意向を示し、加盟国などの承認を経て、今月10日付けで正式に復帰しました。

フランスのパリにあるユネスコ本部で25日、アメリカの復帰を記念する式典が開かれ、教師でもあるジル・バイデン大統領夫人が出席しました。

ジル夫人は演説で、「現代のいくつかの課題は1国だけでは解決できず、バイデン大統領はよりよい世界の実現にはアメリカ単独では不可能だと理解している。だからこそ、私たちはユネスコに再び加盟できたことを誇りに思う」と述べました。

そして、「教育は未来に向けた強力なカギであり、世界を変える。次世代の人たちに力を与え、可能性を引き出す手助けをしよう」と呼びかけ、各国と連携して教育の普及や文化の発展に貢献する考えを強調しました。

バイデン政権は、これまでトランプ前政権が離脱した地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」などにも復帰していて、国際協調を重視する姿勢を改めて示しました。