坂本龍一さんが最後の時期に作った曲が完成

ことし3月に亡くなった坂本龍一さんが亡くなる直前まで制作していた曲の中で、最後の時期に作られた曲が完成したことが関係者への取材で分かりました。ことしの春、徳島県に開校した高等専門学校の校歌で、近く学生たちに披露される予定です。

ことし3月、71歳で亡くなった世界的な音楽家の坂本龍一さんは、がんと闘病しながら音楽活動を続け、生前に起業家の育成を目指す徳島県の私立の高等専門学校「神山まるごと高専」の校歌を作曲していました。

校歌は完成には至らず、ことし4月に開校した高専の入学式では、制作途中の音源と歌手のUAさんによる歌詞が特別に披露されていましたが、その後、編曲家に制作が引き継がれて完成したことが関係者への取材で分かりました。

関係者によりますと、今回の校歌は坂本さんが亡くなる直前まで制作していた曲の中で最後の時期に作られたものだということです。

校歌は一部に英語の歌詞を交えながら、起業家を目指す学生たちを勇気づける内容になっていて、UAさんが高専を訪れ、校歌を披露する機会が設けられる予定です。