そごう・西武労働組合 ストライキ権確立への投票結果 25日公表

セブン&アイ・ホールディングスの経営側が売却を決めた傘下のそごう・西武をめぐって、労働組合側が雇用の維持などへの懸念からストライキ権の確立に向けて行った組合員による投票の結果が、25日に公表されます。労働組合側は、その結果を踏まえて、会社側と交渉を進める構えです。

そごう・西武をめぐっては、親会社のセブン&アイ・ホールディングスがアメリカの投資ファンドへの売却を決定したことに対し、そごう・西武の労働組合の執行部が売却後の雇用の維持などへの懸念から、全国の組合員を対象に今月9日からストライキ権の確立に向けた投票を行いました。

労働組合側は、この投票結果について25日夕方、記者会見を開き、公表する予定です。

賛成が過半数となった場合、ストライキ権が確立されることになりますが、労働組合の執行部は、投票結果を踏まえて会社側と交渉を進める構えです。

一方、そごう・西武の旗艦店の西武池袋本店をめぐっては、投資ファンドのパートナーとして3000億円規模を投資する予定のヨドバシホールディングスが家電売り場の出店を計画し、地元の自治体などからデパートとしてのイメージの確保などへの懸念の声があがっています。

経営側としては、雇用の維持や出店計画への懸念への意見もくみ取りながら理解を得たい考えで、労働組合や地元自治体などとの今後の協議の行方が焦点となります。