水泳 世界選手権 池江璃花子が6年ぶりに出場 リレーは決勝へ

福岡市で行われている水泳の世界選手権は23日から競泳が始まり、6年ぶりの出場となる池江璃花子選手が、女子100メートルバタフライと女子400メートルリレーの予選に出場しました。

福岡市で行われている水泳の世界選手権は大会10日目、23日から競泳が始まりました。

病気から復帰した池江選手は、世界選手権は6年ぶりの出場で、個人種目では50メートルと100メートルの自由形とバタフライにエントリーしています。

23日行われた女子100メートルバタフライの予選では、前半から積極的な泳ぎを見せて6位で折り返しましたが、後半は伸びを欠いて、タイムは58秒61とこの組の7着、全体の17位で、上位16人による準決勝には進めませんでした。

レースを泳ぎ終えたあとプールに一礼すると、会場から大きな拍手が送られました。

このあと、池江選手は女子400メートルリレーの予選に第1泳者として出場し、54秒51の6番手でつなぐと日本はそのあと順位を上げて、この組の5着、全体の8位で決勝に進みました。

池江選手はレースのあと「好記録で泳げるかなとレース前は思っていたが、経験したことのないような緊張を感じた。緊張しすぎてスタート台の前に立ったときに泣きそうになってしまった」と6年ぶりとなった世界選手権の心境を話しました。

予選で敗退した女子100メートルバタフライについては「スタートした瞬間の感じは、すごく気持ちいいなと思ったが、レース直前までのメンタル的な部分が後半に響いてしまった」と振り返りました。

そのうえで「100メートルバタフライがなくなってしまったので、リレーの決勝ではしっかり自分のやるべきことに集中したい」と切り替えていました。

6年ぶりの世界選手権 経験したことのない緊張感

「強い池江が戻ってきたことを証明できるレースをしたい」と臨んだ6年ぶりの世界選手権。さい先よいスタートを切りたい池江選手を襲ったのは「経験したことのない緊張感」でした。

池江選手は会場での練習の際、「いろんな人にレースを見てもらえるのは久しぶりなので、すごく楽しみな気持ち。この雰囲気自体を自分のいいようなかたちに、気持ち的に取り入れたい」と話し、自国開催での国際大会を心待ちにしていました。

「初日のレースがいいと波に乗っていける。結果より自分が満足できたかにこだわっていきたい」と23日、女子100メートルバタフライの予選に臨みました。

「気持ち的には好記録で泳げるかな」と順調な仕上がりのはずでしたが、レース直前、本人も経験したことがない事態に見舞われました。

「スタート台の前に立ったときに泣きそうになっちゃったっていうか、本当に自分の気持ちをコントロールできないくらい変というか、本当に感じたことのない緊張を感じた」と池江選手。

それでもレースでは前半から積極的な泳ぎを見せ、6位で折り返しました。

しかし、後半は「レース直前でのメンタル的な部分が響いてしまった」と伸びを欠き、組みでは7着、全体の17位で上位16位までが進める準決勝をあと一歩で逃してしまいました。

久々の国際大会で味わう緊張感にパフォーマンスを落としてしまった池江選手。

「これは本当に言い訳にすぎないのかもしれないけど、たぶん今までに経験したことのない緊張感だった」としながらも「今回それを経験しておいてよかったと思う。この反省を生かせるようにしたい」と次を見据えていました。

6年ぶりの大舞台、本命種目の50メートルバタフライでは「強い池江」が見せられるよう気持ちを切り替え、巻き返しを狙います。