北朝鮮 巡航ミサイルは「ファサル」か 核攻撃能力誇示の可能性

北朝鮮が22日朝早く発射した巡航ミサイルについて、韓国のメディアは、戦略巡航ミサイル「ファサル」ではないかという見方とともに、北朝鮮が、韓国や在日アメリカ軍基地を狙う核攻撃能力があると誇示した可能性を伝えています。

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が22日午前4時ごろから朝鮮半島西側の黄海に向けて数発の巡航ミサイルを発射したと発表し、アメリカ軍と詳しい分析を進めています。

韓国の通信社、連合ニュースは、今回の発射について、北朝鮮が「ファサル」と名づけた戦略巡航ミサイルではないかという見方とともに、北朝鮮が、韓国や在日アメリカ軍基地を狙う核攻撃能力があると誇示した可能性を伝えています。

北朝鮮はことし3月、「ファサル」の発射訓練を行ったと発表していて、核弾頭が搭載可能な多様なミサイルの開発を推し進めているという立場を強調していました。

北朝鮮は、核弾頭を積んだ弾道ミサイルを搭載できるアメリカの戦略原子力潜水艦が今月18日に、42年ぶりに韓国に寄港したことなどに強く反発しています。

また、今月27日には、「戦勝記念日」と位置づける朝鮮戦争の休戦から70年の節目を控えていて、米韓両国との対決姿勢を強めています。