オリオールズ移籍の藤浪晋太郎投手が初登板

大リーグのアスレティックスからオリオールズに移籍した藤浪晋太郎投手が21日、チームに合流後、最初の試合に2人目として登板し先頭バッターにホームランを打たれ、1イニングを投げて1失点でした。

アメリカンリーグ西部地区のアスレティックスから東部地区のオリオールズに移籍した藤浪投手は21日、相手の本拠地セントピーターズバーグで行われたレイズ戦を前にチームに合流し新しい背番号「14」をつけて試合に臨みました。

「いま求められる仕事を全うしたい」と新天地での意気込みを話していた藤浪投手は2点をリードされた7回から2人目としてマウンドに上がりました。

藤浪投手は先頭バッターへの初球に159.9キロの力強い速球を投げましたが、これをレフトスタンドに運ばれました。

移籍後の1球目でホームランを打たれていきなり1点を失ったものの、その後のバッターに対しては落ち着いたピッチングを見せて2人目を変化球でサードゴロ、3人目は、161.5キロの速球でショートゴロ、そして、4人目のバッターは得意のスプリットで空振りの三振を奪って追加点を許しませんでした。

藤浪投手は1イニングを1安打1失点、勝ち負けはつきませんでした。

試合は、オリオールズが0対3で敗れました。

藤浪「相手が上だったかなと思う」

藤浪投手は移籍後、初登板の第1球として投げたアウトコース高めの159.9キロのストレートをはじき返され、出はなをくじかれました。

ホームランを打ったのはレイズのシリ選手で、8番バッターながら今シーズン20号となる1本でした。

試合後、藤浪投手は「移籍していきなりホームランを打たれたが、自分の投げられる球というか、投げようと思って狙った球だったので、相手が上だったかなと思う」と淡々と話しました。

それでも、ホームランの後は最速163キロをマークするなど3人で抑え、「調子は悪くなかった。移動もあってバタバタしていた中で、決して悪いコンディションではなかったので、なんとかその後落ち着いて投げられたのはよかったかなと思う」と一定の手応えも感じている様子でした。