「恐山」で夏の大祭始まる 多くの参拝者 青森 むつ

日本三大霊場の1つとされる青森県むつ市の「恐山」では、20日から夏の大祭が始まり、全国各地から多くの参拝者が訪れています。

むつ市の「恐山」は、高野山や比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つとされていて、多くの参拝者が訪れる夏の大祭が20日から始まりました。

参道脇の岩場からは蒸気が噴き出していて、訪れた人たちは荒涼とした風景を眺めながら参道を進み、湖の周りに白い砂浜が広がる「極楽浜」にたどりつくと、鐘を鳴らして静かに手を合わせていました。

また、寺の境内の一角では、亡くなった人の霊を呼び寄せてそのことばを伝えるとされる「イタコの口寄せ」も行われていました。

北九州市から訪れた50代の男性は「イタコがいると聞いて、亡くなった家族と話せたらいいなと思って来ました。真夏なのに涼しく静かな場所で来てよかったと思います」と話していました。

恐山の夏の大祭は、今月24日まで5日間行われます。