日米韓首脳会談 8月後半開催で調整 北朝鮮への対応など議論へ

岸田総理大臣は8月後半にアメリカを訪問し、日米韓3か国の首脳会談を行う方向で調整を進めています。北朝鮮のミサイル発射に関する情報の即時共有など、安全保障面の協力強化を図りたい考えです。

政府関係者によりますと、岸田総理大臣は8月後半にアメリカを訪問し、ワシントン郊外のキャンプ・デービッド山荘で、バイデン大統領と韓国のユン・ソンニョル大統領との日米韓3か国による首脳会談を行う方向で調整を進めています。

訪問日程は8月18日からの3日間とする案が軸となっていて、3か国の外交当局間などで詰めの検討が行われています。

岸田総理大臣、バイデン大統領、ユン大統領の日米韓3か国の首脳が国際会議にあわせた形ではなく、会談を行うのは初めてとなります。

会談では弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への対応をめぐって意見を交わし、3か国の防衛当局間でミサイルに関するデータの即時共有の早期実施をはじめ、安全保障面の協力強化を図りたい考えです。

また、アメリカの核戦力で同盟国を守る「拡大抑止」や、経済安全保障などをめぐっても議論が行われるほか、日米や日韓2か国の首脳会談も実施される見通しです。

官房長官「日程などは現時点で調整中」

松野官房長官は午前の記者会見で、「日程などは現時点で調整中で何ら決まっていない」と述べました。そのうえで、「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持のためにも、日米韓3か国の戦略的連携を一層強化していくことが重要だ。核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応をはじめ、3か国で引き続き緊密に連携していく」と述べました。