藤浪晋太郎 トレードで地区首位のオリオールズに移籍へ

大リーグ、アスレティックスの藤浪晋太郎投手がトレードでオリオールズに移籍することになりました。

これは19日、アスレティックスが発表しました。

藤浪投手は今シーズン、プロ野球 阪神から1年契約でアスレティックスに加入し、ここまでの成績は34試合に登板して5勝8敗、防御率8.57となっています。

開幕当初は先発投手として大量失点を喫する試合が続くなど苦しみましたが、リリーフに転向してからは状態を上げ、6月以降は3勝3敗、防御率3.26と役割を果たしていましたが、アスレティックスはアメリカンリーグ西部地区の最下位に沈んでいます。

移籍先のオリオールズはヤンキースやレッドソックス、レイズなどの強豪がそろうアメリカンリーグ東部地区で現在、首位のチームで、2016年以来、7年ぶりのプレーオフ進出を目指しています。

チーム防御率は東部地区の5チームのうち4位の4.22となっていて、リリーフとしてここ最近、結果を残している藤浪投手を補強した形です。

リリーフ転向で調子が上向き

藤浪晋太郎投手は今シーズン、プロ野球 阪神からアスレティックスに加入すると、開幕2戦目となる4月1日のエンジェルス戦で先発投手として大リーグデビューを果たしました。

この試合では1回、2回と3人で抑える上々の立ち上がりを見せましたが、3回にフォアボールをきっかけに崩れ、ノーアウト満塁から同学年の大谷翔平選手にタイムリーヒットを打たれるなど、3回途中、8失点でデビュー戦は黒星でした。

その後も藤浪投手は先発としてマウンドに上がりましたが、160キロを超えるストレートと150キロを超えるスプリットを軸に三振を奪う一方で、突然、制球を乱して崩れる展開が続き、最初の登板から4連敗で防御率は14.40でした。

その後、リリーフに転向した藤浪投手はイニングをまたぐと打ち込まれるという試合もありましたが、速球のコントロールに安定感が出てきたことで徐々に調子が上向き、6月は10試合に登板して防御率は3.97、7月は7試合に登板して2.25としています。

今回のトレードは、アメリカンリーグ西部地区の最下位で、チームの再建が急務となっているアスレティックスと、アメリカンリーグ東部地区で首位を走りながら、チーム防御率が5チーム中4位のオリオールズとの間で思惑が一致したことで成立したとみられます。

オリオールズからは傘下の3Aでプレーするピッチャーがアスレティックスに移籍します。