大谷翔平 3試合連続35号ホームラン チームは延長サヨナラ勝ち

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が17日のヤンキース戦で3試合連続のホームランとなる35号ツーランを打ってチームの勝利に貢献しました。

大谷選手が所属するエンジェルスは17日、本拠地アナハイムでヤンキースとの3連戦の初戦に臨みました。

2番 指名打者で先発出場した大谷選手は、1回の第1打席に初球の速球をライト前に運び6試合連続ヒットをマークしました。

第2打席は3回、1アウト一塁の場面で高めの変化球を打ち、鋭いライナーで左中間を破ってツーベースヒットとしました。このヒットで一塁ランナーのネト選手が三塁をまわりましたが、ホームでタッチアウトとなって得点にはつながりませんでした。

5回の第3打席は、2アウト一塁三塁の場面で申告敬遠のフォアボールとなり、満塁になったものの得点は奪えませんでした。

そして、1対3の7回、2アウト一塁で迎えた第4打席で大谷選手は150キロ台の速球を振り抜きセンターへ3試合連続のホームランとなる35号ツーランを打って同点に追いつきました。

大谷選手はこのホームランで昨シーズンの34本を上回り、おととしマークした自己最多の46本に次ぐ本数としました。9回の第5打席は空振り三振でした。

試合は同点のままノーアウト二塁から始まるタイブレークの延長戦に入りエンジェルスは延長10回、2アウト二塁からサヨナラヒットで4対3で競り勝ちました。

大谷選手はこの試合、4打数3安打2打点、フォアボール1つで打率を3割6厘に上げました。

3試合連続ホームランは2年ぶり

大谷選手の35号ツーランホームランは打球速度が171.3キロ、飛距離122.8メートルの1打で、大谷選手は打った瞬間にホームランを確信してバットを高く放り投げました。ダイヤモンドを回る際にはガッツポーズをして珍しく何度も雄たけびをあげ、先月28日から2勝11敗と苦しい戦いが続く中で、勝利への執念を見せてチームを鼓舞しました。

大谷選手が3試合連続でホームランを打つのはおととし6月29日のヤンキース戦以来、2年ぶりで、この時は27日のレイズ戦からの3試合で4本のホームランを打ちました。

ホームラン数は「年間59本」ペースに

大谷選手は、オールスターゲーム後の4試合で3本のホームランを打ちました。

チームの95試合目で昨シーズンのホームラン数を上回り、シーズン終了までこのペースで打ち続けると59本に到達して自己最多の46本を大きく上回ることになります。

また、大谷選手はこの試合で9回の第5打席にスリーベースヒットが出れば自身2回目のサイクルヒット達成でしたが、今シーズン、サイクルヒットに王手をかけたのは今月8日のドジャース戦以来7回目となりました。

21日の先発登板へ珍しく縫い目のないボール使い調整

大谷選手はこの試合の前に通常通りキャッチボールをしてピッチャーとしての調整を進めましたが、右手中指の爪が割れた影響もあり、珍しく縫い目のないボールを使ってキャッチボールをする場面がありました。

大谷選手はグラウンド上でセットポジションからキャッチボールをした際、序盤は真っ白な縫い目のないボールを使って投げました。ふだんと違う投げ心地がおもしろかったのか笑顔を見せる場面もあり、近くにいたチームメートのアンダーソン投手にもボールを渡して感触を話し合う様子も見られました。

練習の後半は縫い目のある通常のボールに切り替えてキャッチボールをし、20分あまりの練習を終えていました。

エンジェルスのネビン監督は、試合前の取材に対して大谷選手の次回登板については明言しなかったものの「今のところ指の状態はいい。今月4日に投げたサンディエゴの時よりもいいと思うし、新しい爪も生えてきている」と話しました。

ローテーション通りの場合、次回は中6日で21日のパイレーツ戦に先発登板する見込みです。