【16日詳細 大雨】各地の状況 秋田 五城目町489棟で浸水被害

秋田県内では、雨が弱まっていますが五城目町や秋田市の中心部など広い範囲で住宅や車が水につかるといった被害が出ているほか、男鹿市や八峰町では自衛隊の給水車が活動しています。また山形県などでも被害が出ています。

これまでにわかっている各地の状況などを、お伝えします。

=各地の状況詳細=

秋田市中心部 古民家を改修した施設が床上浸水

記録的な大雨となった秋田市中心部では、築100年を超える古民家を改修して映像制作などを行っている会社の建物が床上まで水につかりました。

会社は建物の強度に影響が出る心配があるとして調査を行うことにしています。

浸水の被害があったのは、秋田市中心部に残る築100年から120年ほどの古民家を改修しておよそ1年半前に開設された映像制作や映画の上映を行う会社です。

会社によりますと、15日夜は大雨に備えて社員1人が泊まり込んでいましたが、午後10時ごろには1階の受付スペースが床から5センチほどの高さまで水につかったということです。

建物内の16席ある映画の上映スペースには、廃館になった東京や山形の映画館から譲り受けたシートが設置されていますが、この上映スペースや、高い場所に保管していた撮影や上映のための機材は無事だったということです。

しかし、浸水によって建物の基礎部分が浮いてずれるなど強度に影響が出る心配があるとして調査を行うことにしています。

「アウトクロップ」の栗原エミル社長は「思っていた以上に浸水していたことが分かり、ショックを受けている。市の中心部でなくなりつつある映画の文化を残そうと始めた思い入れのある建物なので、なんとか修復して業務を再開させたい」と話していました。

秋田市 下水道の流れ悪く「洗濯や風呂の排水できる限り控えて」

秋田市は、大雨の影響で市内全域で下水道の流れが悪くなっているとして、洗濯や風呂の水の排水はできる限り控えてほしいと呼びかけています。秋田市によりますと、大雨の影響で排水作業が追いつかず、午後5時現在市内全域で下水道の流れが悪くなっているということです。

下水道管にこれ以上の水が流れ込むと逆流のおそれがあるということで秋田市では洗濯や風呂の水の排水はできる限り控えてほしいと呼びかけています。また、秋田市によりますと、雨の影響で午後6時現在、仁別地区と山内地区の一部あわせて165戸で断水しているということです。

秋田市 17日以降の家庭ごみ収集は通常どおり

秋田市によりますと、17日以降の家庭ごみの収集は通常のカレンダーどおり行うということです。また、秋田市は16日から大雨による浸水で出た燃えるごみを収集するための無料の「ボランティア袋」を配布しています。この袋に入れたごみも地区ごとに決まった家庭ごみの収集日に出すことができるということです。ボランティア袋は市役所と各市民サービスセンターで受け取ることができます。一方、水につかったごみのうち、燃えないものや家具や家電などの大型のごみは市の対応が決まるまでは家庭ごみで出さないよう呼びかけています。

18:00現在 交通影響(NHKまとめ)

=17日終日運転見合わせ予定=
《秋田新幹線》
盛岡駅と秋田駅の間の上下線
《奥羽本線》
秋田駅と大館駅の間と秋田駅と横手駅の間
《羽越本線》
秋田駅と山形県の酒田駅の間、
《五能線》
東能代駅と青森県の鰺ヶ沢駅の間
《北上線》
横手駅と岩手県のほっとゆだ駅の間
《田沢湖線と男鹿線》
全線
=17日は運転再開の可能性=
由利高原鉄道と秋田内陸縦貫鉄道は16日始発から終日全線で運転を見合せましたが、17日は線路などを点検し安全が確認されれば、運転を再開する可能性があるということです。
《高速道路》
県警察本部によりますと午後6時で通行止めはすべて解除されました。
《航空路線》
日本航空によりますと、大雨の影響で秋田市中心部から空港に向かう主要道路が通行止めになるなど、空港周辺の道路状況が悪化しているとして、午後6時以降に秋田空港を発着する日本航空の6便は欠航になりました。全日空は、今後の道路の状況の変化によっては欠航する便が出る可能性があるとしています。

一時通行止めの秋田 青森県境の国道 土砂撤去され片側通行可に

秋田との県境にある青森県深浦町の国道101号線は15日土砂が崩れて一時、通行止めとなりました。土砂は高さ10メートル幅40メートルにわたり、1メートルほどの高さまで国道にたい積していて、国道の下を走る道路のガードレールも越えて広がっていました。国道は通行止めとなっていましたが、16日に土砂の撤去や、のり面を重機で補強する作業が行われ、片側通行が可能になりました。

17:30 秋田 上小阿仁村 村内全域に出していた緊急安全確保を解除

秋田県上小阿仁村は、災害の危険性が低くなったとして、村内すべてに出していた「緊急安全確保」を午後5時半に解除しました。

17:00現在 秋田県内の大雨被害状況(NHKまとめ)

《人的被害》
五城目町で川からあふれた水につかった車の中から隣の八郎潟町に住む60代の男性が見つかり、その後死亡が確認されました。秋田市添川地区で土砂崩れが発生し、土砂が流れ込んだ住宅1棟にいた4人が軽いけがをしました。
《住宅被害=床上浸水》
少なくとも北秋田市で1棟、男鹿市で10棟、八郎潟町で8棟、井川町で2棟、それに、上小阿仁村で4棟確認されています。
《住宅被害=床下浸水》
床下浸水は、少なくとも能代市で11棟、男鹿市で7棟、潟上市で4棟、由利本荘市で4棟、大仙市で2棟、仙北市で24棟、八峰町で4棟、藤里町で2棟、八郎潟町で17棟、井川町で15棟、それに上小阿仁村で18棟で確認されています。

また五城目町ではあわせて489棟で浸水被害が確認されているということです。秋田市では市内の広い範囲で住宅などの浸水被害が確認されていて、市は今後、被害状況の正確な把握を進めることにしています。

17:00 秋田 横手市 北秋田市 美郷町 避難情報すべて解除に

秋田県横手市は土砂災害の危険性が低くなったとして、午後5時に市内の7つの地区に出していた高齢者等避難を解除し、これで横手市に出されていた避難情報はすべて解除されました。また秋田県北秋田市と美郷町も午後5時に町内に出していたすべての避難指示を解除しました。

16:30 秋田 仙北市 一部の地区の避難指示解除

秋田県仙北市は、土砂災害の危険性が低くなったとして、午後4時半に一部の地区の避難指示を解除しました。解除したのは、西長野を除く角館地区全域、西木地区全域田沢湖地区全域です。

16:30 秋田 井川町 避難指示をすべて解除

秋田県井川町は、災害の恐れが低くなったとして、町内に出していたすべての避難指示を午後4時半に解除しました。

16:00 秋田 潟上市 避難指示をすべて解除

秋田県潟上市は、土砂災害の危険性が低くなったとして、これまで市内に出していた避難指示を午後4時にすべて解除したうえで、土砂災害警戒区域が含まれる昭和豊川地区と飯田川地区については「高齢者等避難」に切り替えました。

16:00 秋田 三種町 長面地区と大町地区「緊急安全確保」解除

秋田県三種町は、災害の危険性が下がったとして、午後4時に長面地区と大町地区に出していた「緊急安全確保」を解除しました。また、町内に出されていた「避難指示」と「高齢者等避難」もすべて解除されました。

由利本荘市岩城地区の一部「水道水飲まないで」

由利本荘市岩城の蛇田地区と黒川地区では、近くの沢から水をとって浄化する作業をしたうえで水道水に使用しています。市は、大雨の影響で沢の水が濁り水道水の安全性を確認できないとして、この地域に住む124世帯に対して水道水を飲まないよう呼びかけています。市は近くの六呂田会館に午後7時まで給水所を設け、17日も午前7時から午後7時まで給水を行うことにしています。

秋田 能代の52戸で断水

秋田県能代市によりますと、大雨の影響で能代市二ツ井町の住民による水道組合の設備が壊れ、52戸で断水が発生しているということです。復旧のメドはたっていないということで、能代市は復旧するまで、住民が給水に利用できるよう市役所の二ツ井町庁舎の水道を開放するということです。

15:30 秋田 大仙市の一部で避難指示解除

秋田県大仙市は、市内を流れる玉川の水位が下がったとして、午後3時半に、市内の一部の避難指示を解除しました。避難指示を解除したのは、四ツ屋の下百瀬地区、上百瀬地区、水木田地区、中嶋地区、鴬野和村・遠藤地区、長戸呂地区、長野地区、鑓見内石持地区、鑓見内野中地区です。

14:30すぎ 雄物川の河口付近 川幅いっぱいに茶色い水が

NHKのヘリコプターが上空から撮影した映像では、秋田市の雄物川の河口付近は、川幅いっぱいに茶色い水が流れ、河川敷も茶色い水に覆われ見えなくなっています。付近の住宅街も道路と宅地の境目がわからないほど広く浸水していて、水に浸かった車も確認できます。

秋田市中心部の総合病院 転院搬送のため自衛隊に災害派遣要請

秋田市中心部の中通総合病院が大雨の影響で浸水したため、秋田県は、入院患者をほかの病院に搬送するため自衛隊に災害派遣を要請しました。これを受けて秋田市にある陸上自衛隊秋田駐屯地は、救急車を含む車両10台と隊員36人を病院に向けて出発させました。陸上自衛隊によりますと、救急車などを使っておよそ40人の患者をほかの病院に運ぶ予定だということです。

五城目町は全域で断水 浄水場が浸水 復旧めど立たず

秋田県五城目町によりますと、大雨で浄水場が浸水したため、町内はほぼ全域で断水しているということです。復旧のめどは立っておらず、給水車が出て対応にあたるとしています。

男鹿市 送水管壊れ船川地区と男鹿中地区の約3250戸で断水

秋田県男鹿市によりますと、大雨による土砂崩れで市内の船川地区にある送水管が壊れたため、船川地区と男鹿中地区のあわせておよそ3250戸で断水しているということです。また今後、椿地区の350戸でも断水の恐れがあるとしています。送水管の復旧の見通しは立っていないということで、男鹿市は復旧までの間、男鹿中公民館と男鹿市民文化会館、増川公民館の3か所に給水所を設置しています。

秋田 八峰町で川沿いの道路崩れる被害

崩れたのは泊川沿いの道路で、幅およそ4メートル、長さおよそ20メートルほどが、ガードレールごと大きく崩れ、通行できなくなっています。近くに住む69歳の男性によりますと、15日朝から川が増水して、道路が少しずつ削られていき、夕方ごろには大きく崩れたということです。男性は「こんなに雨が降るとは思いませんでした。大きな岩が流れてゴロゴロとうるさかった。家がすぐ近くなので怖かったです」と話していました。

秋田県北部中心に運行の「秋北バス」一部路線で運休

県北部を中心に路線バスを運行している「秋北バス」は、大雨の影響で一部の路線で運休しています。秋北バスによりますと、運休しているのは、能代市内線や、母体線、能代・二ツ井線、二ツ井・真名子線、米田環状線、沖田面線、熊の岱線で、土砂崩れの発生や道路の冠水などのため16日は終日、運休するということです。

秋田県南部中心に運行の羽後交通のバス 一部路線で運休

秋田県南部を中心に路線バスを運行している羽後交通は大雨の影響で一部の路線で運休などの対応をとっています。羽後交通によりますと、横手市や由利本荘市などを運行する路線バスは多くの路線で通常どおり運行しているということです。

一方、仙北市では、田沢湖を1周する路線や玉川温泉に向かう路線など3つの路線で大雨による土砂災害や道路の通行止めのため、運休や区間運休の対応をとっているということです。

秋田新幹線 17日も終日運転見合わせ

JR東日本秋田支社は、17日の新幹線や在来線の運行計画を発表しました。それによりますと、大雨の影響で秋田新幹線は、盛岡駅と秋田駅の間の上下線で16日に続いて17日も、終日運転を見合わせます。沿線に避難指示などが出されている影響で設備の点検作業ができないためだということです。

また18日についても再開の見通しが立たないとして、終日運転を見合わせる見込みだということです。

秋田駅近く「明田地下道」水没 通行できない状態に

大雨の影響でJR秋田駅から南に500メートルほどの場所にある「明田地下道」には周辺から茶色い泥水が流れ込んで通行できない状態になっています。

地下道はJRの線路の東西を高架下を通る形で結んでいて「けた下4.5メートル」と表示された入り口ぎりぎりまで水につかっているのが確認できました。周辺には流されてきたとみられるゴミ箱や衣装ケース、それに灯油のタンクなどが散乱し、多くの車が地下道の様子を見て手前で引き返していました。

11:00 陸上自衛隊 男鹿市に災害派遣 給水活動へ

秋田県からの要請を受け、陸上自衛隊秋田駐屯地に所属する14人の隊員が大雨による土砂災害の影響で断水している男鹿市の船川地区で給水活動を行うということです。隊員たちは、給水車など6台で午前11時に秋田駐屯地を出発し、地区内で4トン分の飲料水を供給する予定だということです。

秋田駅周辺の商業施設休業相次ぐ “従業員確保できず”

大雨の影響で16日はJR秋田駅周辺の複数の商業施設が臨時休業しています。臨時休業しているのは、秋田駅ビルのトピコとアルス、西武秋田店、秋田オーパで、それぞれの施設によりますと、通勤のための交通手段がなく、従業員が確保できないことや商品の供給が滞っていることが理由だとしています。17日の対応については今後の雨の影響を見て判断したいとしています。

秋田市内の中通総合病院は16日と17日救急含めすべての診療中止

秋田市中心部にある中通総合病院は建物が水につかる被害がでたことから、16日と17日は救急も含めてすべての診療を中止するということです。浸水による入院患者への影響はないということです。

病院は18日以降も新たな患者の受け入れなどは行わず、最小限の態勢で診療を行うということです。

また秋田市の秋田大学医学部附属病院は大雨の影響で、15日に引き続き、16日も救急外来や救急車による患者の受け入れを取りやめています。再開の見通しは立っていないということです。

山形県内でも被害 倒木やのり面崩れで通行止めも

山形県の庄内総合支庁によりますと、酒田市や遊佐町を通る県道60号線は倒木の影響で、16日午前8時から遊佐町の吉出地区の一部区間で通行止めになっています。また酒田市によりますと、酒田市の北平沢地区と市条地区を通る市道小平線はのり面の一部が崩れた影響で、全面通行止めになっています。

県と酒田市によりますと、車や人が巻き込まれたという情報は確認されておらず、通行止めの影響で孤立している集落はないということです。県と酒田市は、雨の状況も確認しながら復旧工事を進めるとしています。

秋田 男鹿市内の入浴施設2か所を無料開放

男鹿市は、大雨の影響で断水している地域があることなどから市内の入浴施設2か所を当面無料で開放すると発表しました。無料開放するのは「温浴ランドおが」と「夕陽温泉WAO」で、いずれも営業時間は午前9時から午後9時までだということです。

《専門家の見解》「雨のピーク過ぎても氾濫のおそれ 警戒を」

秋田県内では、記録的な大雨の影響で1級河川の雄物川の氾濫の危険性が非常に高くなり、上流から下流にかけて氾濫危険情報が出ています。これについて河川の氾濫のメカニズムに詳しい東京理科大学の二瓶泰雄教授は、特に雄物川の下流は流れがゆるやかな分、水位がゆっくりと上がり、雨のピークから遅れて氾濫するおそれがあると指摘しています。

また雄物川の支流について「雄物川の水位がこれだけ高いと、周りの中小河川の水が雄物川に流れ込めずに溢れる『バックウォーター現象』が起きている可能性もある」と述べたうえで「洪水時には車で移動して亡くなるケースも過去にたびたび起きている。ふだん通れる場所が崩れているおそれもあり、川には近づかないでほしい」と呼びかけています。

秋田市では18日に全小中学校60校が臨時休校に

大雨の影響で、秋田市は18日に市立のすべての小中学校が臨時休校することになりました。秋田市教育委員会によりますと、臨時休校するのは小学校が40校、中学校が20校、あわせて60校です。

11:00時点 秋田県内の鉄道各線は終日運転見合わせも

=終日運転を見合わせ=
《秋田新幹線》
盛岡駅と秋田駅の間の上下線。
《奥羽本線》
秋田駅と大館駅の間と秋田駅と横手駅間。
《羽越本線》
秋田駅と山形県の酒田駅の間。
《五能線》
東能代駅と青森県の鰺ヶ沢駅の間。
《北上線》
横手駅と岩手県のほっとゆだ駅の間。
《田沢湖線と男鹿線》
全線。
《由利高原鉄道と秋田内陸縦貫鉄道》
全線。
=始発から午後2時ごろまで運転見合わせ=
《花輪線》
大館駅と岩手県の荒屋新町駅の間。

また雨の影響で午前11時の時点で、秋田自動車道は、大曲インターチェンジと五城目八郎潟インターチェンジの間の上下線で通行止めとなっています。日本海沿岸東北自動車道は、全線で通行止めとなっています。湯沢横手道路は、湯沢インターチェンジと三関インターチェンジの間の上下線で通行止めとなっています。

一方、日本航空と全日空によりますと、秋田空港や大館能代空港を発着する空の便は、今のところ通常どおりの運航を予定しているということです。

秋田駅東側で冠水した交差点に魚の姿も

16日9時すぎに秋田市で撮影した映像です。15日夜から冠水していたJR秋田駅東側の交差点にコイなどの魚数匹が取り残されていました。

10:00時点 秋田県内のイオングループの7店舗臨時休業

流通大手の「イオン東北」によりますと、大雨の影響で、秋田県内にあるイオングループのスーパーや商業施設あわせて7店舗が午前10時の時点で臨時休業の対応をとっています。

対応をとっているのは、秋田市ではイオン秋田中央、イオンスタイル広面、イオンスタイル茨島、マックスバリュエクスプレス新屋関町店、大仙市ではマックスバリュ刈和野店、能代市ではイオンスタイル能代東、ザ・ビッグ能代高塙店のあわせて7店舗です。今後の対応については雨や店舗の状況に応じて検討しているということです。

秋田市などでスーパーを展開する「ナイス」は、16日は県内11のすべての店舗で通常どおり営業を行っているということです。一方、今後の雨の降り方によっては、閉店時間を早める可能性もあるということです。

10:00すぎ 断水の八峰町では陸自の給水車が活動

八峰町によりますと大雨による被害で峰浜地区では15日から114世帯が断水しています。災害派遣された陸上自衛隊の給水車が16日は午前10時すぎから町の職員と一緒に地区を一軒一軒まわり、住民に6リットルの水を入れたパックを配っていました。水を受け取った60代の女性は「ここに住んで40年ほどになりますがこんな経験は初めてです。食事や洗濯など何をするにも水が大事だと感じました。水を届けてもらいとても助かります。いつ断水が復旧するのか見通せず不安です」と話していました。

10:30ごろ 秋田市内では水が引き路面が見えるようになった場所も

NHK秋田放送局の屋上に設置されたカメラから撮影した午前10時半ごろの秋田市内の映像では、15日に冠水していた道路から水が引いて路面が見えるようになり、自動車や人が通行している様子も見られます。ただ、道路上には水につかって動けなくなってしまったのか、車道に止まったままの車が数台確認できます。

10:20 秋田 由利本荘市 氾濫危険水位に達する

秋田県によりますと、由利本荘市を流れる石沢川は、午前10時20分に鮎瀬観測所で氾濫危険水位に達しました。県は氾濫が発生するおそれがあるとして、由利本荘市が発表する今後の情報に注意するよう呼びかけています。

10:00現在 秋田市を中心に秋田県内で約800戸停電 復旧未定

東北電力ネットワークによりますと、大雨の影響で、午前10時現在、秋田県では秋田市を中心におよそ800戸が停電しているということです。各地で道路が冠水しているため復旧には時間がかかるとしています。

9:40 秋田市の太平川 氾濫危険水位下回る

秋田県によりますと、氾濫が発生していた秋田市を流れる太平川は、秋田市楢山にある牛島観測所で午前9時40分、氾濫危険水位を下回りました。

9:30 秋田市 救助された84歳の女性「はじめての経験」

秋田市楢山登町で消防にボートで救助された近くに住む84歳の女性は、15日夕方、周辺の水位が上がってきたため、少し高い場所にある隣の家に避難しましたが、床上まで水がきたということです。16日朝、自宅に戻ると、室内は膝ほどの高さまで浸水していて冷蔵庫も倒れていたということです。

女性はこれから近くの知人の家に避難するということで「はじめての経験です。夜間は停電でトイレも使えず不安で眠れませんでした。今夜は寝られると思いほっとしていますが、自宅の状況を見て後片付けのことはまだ考えられないです」と話していしました。

藤里町 住宅に土砂など流れ込む 住人の70代女性にけがなし

秋田県藤里町や消防によりますと16日午前1時半ごろ藤里町藤琴地区で土砂崩れが発生し、住宅1棟に土砂や木が流れ込んだということです。

町によりますと、住民の70代の女性が、当時家にいましたが逃げてけがはないということです。

8:00 秋田市 中通地区 川沿いの歩道約50mにわたり崩落

秋田市中心部の中通地区では旭川沿いの歩道がおよそ50メートルにわたって崩落し、午前8時現在、周辺の道路は通行止めになっています。

現場は繁華街の川反地区の対岸で、川は茶色く濁り、水位の高い状態が続いています。

秋田 佐竹知事が地すべりで断水の八峰町に災害派遣要請

秋田県の佐竹知事は八峰町で起きた地すべりで水道管が破裂し、断水が発生しているとして、自衛隊に給水支援のための災害派遣を要請しました。これを受けて、秋田市にある陸上自衛隊秋田駐屯地は、八峰町に向けて給水車を含む車両2台と隊員6人を出発させました。到着ししだい、400リットルの水を供給する予定だということです。

秋田市楢山登町 アパート1階の80代の女性 階段で一夜過ごす

秋田市楢山登町では、道路や住宅などが茶色い水に浸かり、消防がボートを使って住民たちを救助していました。

救助された近くのアパートの1階に住む80歳の女性は、部屋が床上まで浸水し、アパートの階段で一夜を過ごしたということです。

これから近くの知人の家に避難するということで、女性は「昨夜8時ごろ、一気に水位が上がり、避難できなくなりました。長く住んでいますが、こんな被害は初めてです。救助され一安心ですが、後片付けなど心配です」と話していました。

6:00 秋田市 アンダーパスが完全に水没

16日午前6時ごろ、秋田市のJR秋田駅近くで撮影された映像です。線路の下を通るアンダーパスの部分が完全に水没し、通行できなくなっていて、流されてきたとみられるタイヤや衣装ケースなどの大量のがれきが水面に浮かんでいます。

撮影した男性によりますと、水は少しずつ引いているように見えるものの、周辺では水につかった車のものとみられるクラクションが鳴り響いているということです。

5:00 秋田市中心部 広い範囲で冠水「不安であまり眠れず」

16日午前5時ごろ、秋田市南通築地にあるマンションの高層階から撮影された映像です。住宅街の道路は一面茶色い水に覆われていて、止まっている車のタイヤほどの高さまで水位が上がっていることが分かります。

女性は「昨夜からマンションのエレベーターが止まっていて、自宅まで階段で上がりました。不安で、あまり眠ることができませんでした」と話していました。