韓国でも大雨被害 川の氾濫や土砂崩れで33人死亡 10人行方不明

韓国では大雨による川の氾濫や土砂崩れが続いていて、中部の町では冠水した地下道で動けなくなったバスや車に乗っていた7人が死亡するなど、これまでに33人が死亡しました。

韓国では今月13日以降、西部から東部にかけて強い雨が続いていて、韓国メディアは、この4日間に例年の梅雨の降水量の2倍近い雨が降ったところもあると伝えています。

この雨の影響で川の氾濫や土砂崩れが相次いでいて、韓国政府の災害対策本部が16日午前11時現在でまとめたところによりますと、これまでに33人が死亡し、10人の行方がわからなくなっているということです。

中部のチョンジュ(清州)では地下道が冠水して10台余りの車が水につかり、消防などが救助活動を続けていますが、これまでに動けなくなった路線バスなどの中から見つかった7人の死亡が確認されました。

また、住宅の浸水や土砂崩れによって、全国で6200人が避難を余儀なくされています。

このあと雨の量は18日にかけて、多いところで300ミリに達するとみられていて、韓国気象庁は引き続き、川の氾濫や土砂崩れに警戒するよう呼びかけています。

岸田首相「甚大な被害が生じていることに深い悲しみを覚える」

韓国の大雨被害を受けて、岸田総理大臣はお見舞いのメッセージを出しました。

この中で岸田総理大臣は「韓国で尊い命が失われ、市民生活に甚大な被害が生じていることに深い悲しみを覚えています。日本政府と国民を代表し、犠牲になられた方々、ご遺族に心から哀悼の意を表します。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げるとともに、キョンサン(慶尚)北道をはじめとする被害を受けた地域が1日も早く被災前の姿を取り戻すよう心からお祈りいたします」としています。