将棋「王位戦」第2局 初日の対局終わる 藤井七冠連勝なるか

将棋の八大タイトルの1つ「王位戦」七番勝負の第2局が神戸市で始まり、藤井聡太七冠(20)がタイトル防衛に向けて連勝するか注目されます。
ことし、史上初の「八冠」を達成するには負けられない戦いとなります。

「王位戦」七番勝負は13日、神戸市北区の有馬温泉にある老舗旅館「中の坊瑞苑」で第2局を迎え、挑戦者の佐々木大地七段(28)が先に入室したあと、藤井七冠が盤の前に座りました。

午前9時に対局が始まり、先手の佐々木七段が飛車先の歩を突くと、藤井七冠も自陣の飛車先の歩を突いて応じました。

互いに長考を挟みながら相手の出方をうかがってほぼ互角の形勢が続き、午後6時すぎ、藤井七冠が次の一手を紙に書いて立会人に渡す「封じ手」を行って、初日の対局が終わりました。

「王位戦」七番勝負は先に4勝したほうがタイトルを獲得し、第1局では藤井七冠が勝利しています。

2人は先月開幕した「棋聖戦」の五番勝負でも熱戦を続けていて、「棋聖戦」では藤井七冠が2勝1敗と防衛に王手をかけています。

藤井七冠がことし、史上初の「八冠」を達成するには、佐々木七段との連戦でいずれも防衛を果たすとともに、まだタイトルを取っていない「王座戦」で挑戦権を獲得し、タイトルを獲得する必要があります。

「王位戦」七番勝負の第2局は14日午前9時に「封じ手」を開封して再開され、午後に勝敗が決まる見通しです。