「耶馬渓橋」大雨の影響で欄干が半分近く流失 大分 中津

大雨の影響で、大分県中津市の山国川にかかる国の重要文化財「耶馬渓橋」の石造りの欄干が半分近く壊れて流失したことが分かりました。市の担当者は「想像以上の被害で、復旧策を国や県と相談して検討したい」としています。

大分県中津市の山国川にかかる「耶馬渓橋」は大正12年にかけられた石造りの橋で去年、国の重要文化財に指定されました。

9日からの大雨で川が増水し、橋の欄干が一時水につかった状態になっていたため、11日、市の担当者が現場を訪れて被害の状況を確認しました。

その結果、橋の上にあった石でできた欄干の半分近くが壊れて流失し、欄干の部品の一部が道路に散乱していたことや、上流から流れてきた木の幹が橋の上にひっかかったままになっている状況などが分かったということで、担当者が現場の様子を撮影して記録していました。

現場で確認に当たった、中津市教育委員会社会教育課の浦井直幸さんは「想像以上に欄干が流されてしまっていて大変残念です。また元の形に戻せるよう国や県と相談しながら考えていきたいです」と話していました。

中津市によりますと、耶馬渓橋は当面の間、通行止めにするということです。