林外相 あすからインドネシア訪問 ASEAN外相会議に出席へ

林外務大臣は、12日からインドネシアを訪れ、ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議に出席すると発表しました。ロシアによるウクライナ侵攻や、海洋進出の動きを強める中国を念頭に意見を交わすことにしています。

林外務大臣は閣議のあとの記者会見で、12日から4日間の日程で、インドネシアのジャカルタを訪問し、ASEANの一連の外相会議に出席するほか、参加国の外相らと個別に会談する予定だと発表しました。

この中で、林大臣はロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮情勢などをめぐって意見を交わすほか、東シナ海や南シナ海で海洋進出の動きを強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力を確認することにしています。

そして、日本とASEANの友好協力関係がことし50年の節目を迎えたことから、12月に東京で開催が予定されている特別首脳会議に向けて連携強化を図りたい考えです。

林大臣は「ASEANは長年にわたる緊密なパートナーで、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた要だ。緊密な協力を確認したい」と述べました。

また、一連の外相会議では、福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画について、IAEA=国際原子力機関の報告書も踏まえ丁寧に説明し、理解を求めることにしています。